孤独感じる人 問題長期化の傾向も 政府が初の全国調査

孤独や孤立の実態を把握するため、政府が初めて行った全国調査の結果が公表されました。孤独を感じることが「しばしばある・常にある」と答えた人の半数以上がその期間を5年以上と回答していて、問題が長期間継続する傾向がうかがえます。

政府は孤独や孤立の実態を把握するため、去年12月からことし1月にかけて全国の16歳以上の男女2万人を対象に初めて調査を行い、59%にあたる1万1867人から回答を得ました。

それによりますと、どの程度、孤独だと感じることがあるか尋ねたところ
「しばしばある・常にある」が5%、
「ときどきある」が15%、
「たまにある」が17%、
「ほとんどない」が39%、
「決してない」が24%となりました。

年代別に見ると「しばしばある・常にある」と答えた人の割合が最も高かった年代は30代で、最も低かったのは70代でした。

また「しばしばある・常にある」と答えた人の54%が孤独を感じている期間を5年以上と回答していて、問題が長期間継続する傾向がうかがえます。

一方、新型コロナの影響で、人と直接会ってコミュニケーションをとることが減ったと回答した人が全体の68%を占めました。

政府はこの調査結果を、孤独・孤立問題の対策に役立てたいとしています。