岸田首相 原油市場安定で協議
サウジ皇太子と電話会談

岸田総理大臣は、サウジアラビアのムハンマド皇太子と電話で会談し、国際原油市場の安定に向けて連携を呼びかけたのに対し、ムハンマド皇太子はサウジアラビアとして貢献していく考えを示しました。

去年秋の岸田総理大臣の就任後、初めての会談は3日夜、およそ20分間、電話で行われました。

この中で岸田総理大臣は、原油価格の高騰を踏まえ「国際原油市場の安定に向けて、産油国による会合『OPECプラス』で主導的な役割を担うサウジアラビアと連携したい」と呼びかけました。

これに対し、ムハンマド皇太子は「国際原油市場の安定に向け、サウジアラビアとして貢献していく。エネルギー分野にとどまらず、幅広い分野で二国間の協力を一層進展させたい」と応じました。

また、岸田総理大臣はサウジアラビアが進める産業の多角化や国内の経済・社会改革を日本として後押ししていく考えを伝えました。

さらに、会談では核・ミサイル問題など北朝鮮情勢についても意見を交わし、拉致問題を含む対応で引き続き、連携していくことを確認しました。