スリランカ人女性死亡で
入管施設内の映像が開示

入管施設に収容されていたスリランカ人女性が死亡した問題をめぐり、衆議院法務委員会の理事らに、女性の施設内での様子を写した映像が開示されました。
夕方には、理事懇談会で出入国在留管理庁の対応などをめぐって質疑が行われる予定です。

名古屋出入国在留管理局に収容されていたスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさんが死亡した問題をめぐり、衆議院法務委員会の与野党の筆頭理事は先週、女性の施設内での様子を写した映像を開示することで合意しました。

これを受けて24日午前、国会内で法務委員会の理事らに映像が開示されました。

出入国在留管理庁によりますと、映像は女性が亡くなる直前の2週間の様子について、就寝時間などを除いておよそ6時間30分に編集したものだということです。

映像を見る議員は、メモを取ることは認められていますが、録音や録画は禁止されているということです。

映像の開示は、午後も続けられたあと、夕方、理事懇談会が開かれ、出入国在留管理庁の対応などをめぐって質疑が行われる予定です。
古川法相「求められた範囲と方法のもとで閲覧」
古川法務大臣は、閣議のあとの記者会見で「ビデオ映像については保安上の理由や亡くなった方の名誉や尊厳という観点から情報公開法に基づいて不開示情報という扱いをしていた」と述べました。

そのうえで「衆参の法務委員会理事会の判断として、ビデオ映像の一部について保安上の問題にも配慮したうえでの閲覧の求めがあったことを踏まえて検討した結果、求めがあった範囲と方法のもとで閲覧していただくことにした」と述べました。