国民 維新と会談へ
立民の影響力低下も

国民民主党が野党の国会対策委員長の会談に参加しない方針を決めたことを受け、今後は法案審議などをめぐって野党間の対応が分かれる場面が増え、野党第一党の立憲民主党の影響力が低下することも予想されます。

国民民主党は今月4日、これまで法案審議への対応を決めてきた野党の国会対策委員長の会談に参加しない方針を決めました。

その理由について国民民主党の玉木代表は「われわれは『対決よりも解決』と言ってきたがこの枠組みだと『対決ばかりだ』と言われる。いったん離れ、是々非々、政策本位で判断したい」と述べました。

また、立憲民主党との連携についても「共産党とべったりということであればおつきあいが難しい」と指摘しました。

このため、今後は法案審議などをめぐって野党間の対応が分かれる場面が増え、野党第一党の立憲民主党の影響力が低下することも予想されます。

一方、国民民主党は政策本位であらゆる党とひとしく対応するとしていますが、野党内ではほかの野党とは一線を画す日本維新の会との連携を強めるのではないかという見方も出ています。

玉木代表 “維新と幹事長・国対委員長会談へ”

11月10日に召集される特別国会を前に、国民民主党の玉木代表は、9日にも、日本維新の会との間で幹事長と国会対策委員長による会談を行い、今後の国会対応で一致できる点がないかなどについて協議する考えを示しました。

国民民主党は、先週4日、これまで法案審議への対応を決めてきた立憲民主党や共産党など野党の国会対策委員長の会談に参加しない方針を決めました。

これに関連し、国民民主党の玉木代表は、7日朝、フジテレビの番組「日曜報道 THE PRIME」に出演し「公約の実現のためには、あらゆる勢力と協力していきたいと」と述べ、今後は、すべての政党と政策ごとに協力を模索していく考えを重ねて示しました。

そのうえで、日本維新の会と定期的な協議の場を設ける考えはないか問われたのに対し「あさってくらいに両党の幹事長、国対委員長で最初の顔合わせをする。どういうところで協力して前に進めることができるのかという話をスタートさせたい」と述べました。