参院山口選挙区補選
自民前議員 北村経夫氏当選

参議院山口選挙区の補欠選挙は、自民党の前の議員で、公明党が推薦した北村経夫氏が3回目の当選を果たしました。

参議院山口選挙区の開票は終了しました。

▽北村経夫(自民・前) 当選 30万7894票。

▽河合喜代(共産・新) 9万2532票。

▽へずまりゅう(N党・新) 6809票。

自民党の前の議員で、公明党が推薦した北村氏が3回目の当選を果たしました。

北村氏は、山口県田布施町出身の66歳。
産経新聞の政治部長などを経て、平成25年の参議院選挙の比例代表で初当選し、2期目の途中で、今回立候補しました。

選挙戦で北村氏はこれまでの実績をアピールし、新型コロナウイルス対策や県内の農林水産業の再生に取り組み山口県を活性化させると訴えました。

その結果、自民党や推薦を受けた公明党の支持層だけでなく、いわゆる無党派層などからも幅広く支持を集め、3回目の当選を果たしました。

参議院山口選挙区の補欠選挙の確定投票率は36.54%と、前回・おととしの参議院選挙より10.78ポイント低くなりました。

北村氏は「岸田政権にとって初めての国政選挙、衆議院選挙の前哨戦に位置づけられた選挙で、先陣をきって大きな勝利を得られたことを大変うれしく思う」と述べました。

衆議院選挙に影響も

一方、静岡選挙区の結果です。

▽山崎真之輔(無所属・新)当選 65万789票。
▽若林洋平(自民・新) 60万2780票。
▽鈴木千佳(共産・新) 11万6554票。

無所属の元県議会議員で立憲民主党と国民民主党が推薦した山崎氏が初めての当選を果たしました。

今回の2つの補欠選挙は、いずれも自民党議員の辞職にともなうもので、岸田内閣にとって、最初の国政選挙となりました。

その結果、山口選挙区では自民党が議席を維持した一方で、静岡選挙区では野党側が勝利して自民党の議席を奪いました。

与野党双方は、6日後に投開票が迫った衆議院選挙の前哨戦と位置づけて党首や幹部が相次いで応援に入るなど、激しい選挙戦を展開しただけに、今回の結果は、衆議院選挙に影響を与えることも予想されます。

参院補選 岸田首相「山口 信任頂き感謝 静岡 厳粛に受け止め」

24日投票が行われた参議院の2つの補欠選挙の結果について岸田総理大臣は「山口県では県民の信任を頂き心から感謝を申し上げたい。一方、静岡県については残念な結果で県民の判断を厳粛に受け止めたい」と述べました。

岸田内閣発足後、最初の国政選挙となった参議院の2つの補欠選挙は、山口選挙区で自民党の前の参議院議員が圧勝して議席を維持した一方、静岡選挙区では立憲民主党と国民民主党が推薦した無所属の元県議会議員が当選し、自民党は議席を失いました。

これについて岸田総理大臣は、25日朝、東京都内の議員宿舎で記者団に対し「山口県では、県民の信任を頂き心から感謝を申し上げたい。一方、静岡県については残念な結果だった。県民の皆さんのご判断を厳粛に受け止めたい」と述べました。

そのうえで、記者団が静岡選挙区の敗因について質問したのに対し「さまざまな要因の積み重ねによってこうした結果になったと受け止めている。しっかり分析したい」と述べました。

そして、6日後に投開票が迫った衆議院選挙について「政権選択選挙でもある。気持ちを引き締めて臨んでいきたい」と述べました。

山口市長選 新人の前副市長 伊藤和貴氏が当選

山口市長選挙は、今の市政の継承を掲げた前副市長の伊藤和貴氏が初めての当選を果たしました。

山口市長選挙の結果です。

▽伊藤和貴(無所属・新)当選 5万9988票。

▽佐々木信夫(諸派・新) 7989票。

前の副市長で、自民党、立憲民主党、公明党が推薦した伊藤氏が、初めての当選を果たしました。

伊藤氏は山口市出身の63歳。市の総務部長などを経て、平成28年からは副市長として、今期かぎりで退任する今の渡辺純忠市長を支えてきました。

伊藤氏は、今の市政の継承を掲げて選挙戦に臨み、推薦を受けた各党の支持層やいわゆる無党派層などからも幅広く支持を集め、初めての当選を果たしました。

伊藤氏は「渡辺市政が掲げてきた中核都市づくりをしっかり受け継ぎさらに発展させる。同時に周辺地域、農山村地域の農業振興などに取り組み、子育て環境や教育環境もしっかり整えていきたい」と抱負を語りました。

今回の投票率は、44.09%と、前回・4年前の選挙をわずかに上回りました。