歌山市長選 尾花正啓氏
2回目の当選

現職と新人の2人の争いとなった和歌山市長選挙は29日に投票が行われ、現職の尾花正啓氏が2回目の当選を果たしました。

和歌山市長選挙の開票結果です。

▼尾花正啓(無所属・現)当選、6万8081票
▼島久美子(無所属・新)2万8145票

現職の尾花氏が、新人を大きく引き離し、2回目の当選を果たしました。

尾花氏は和歌山県出身の65歳。和歌山県の部長などを務め、4年前、新人6人が争った前回の選挙で初当選しました。

今回の選挙戦では、和歌山県が目指すカジノを含むIR=統合型リゾート施設の誘致の是非や、南海トラフの巨大地震への対策などをめぐって論戦が交わされました。

尾花氏は、IRには直接言及せず、災害に強いまちづくりに取り組むことなどを前面に掲げ、自民・公明両党の支持層を固めたほか、いわゆる無党派層からも支持を集め、2回目の当選を果たしました。

尾花氏は「まちづくりや産業の振興に取り組むとともに、子育て環境、高齢者や障害者の福祉を充実させ、住みたい和歌山市をつくっていきたい」と述べました。
また、IRについては「まだ、十分に理解を頂いていないので、事業者の提案があってからの話だ。市民もギャンブル依存症の問題を心配しており、市民の安全を守る立場から外国人専用にすべきであり、事業者が来てから内容の情報を開示し、依存症対策をしたうえで進めていくべきだ」と述べました。

和歌山市選挙管理委員会によりますと、和歌山市長選挙の投票率は31.56%で、過去最低となった4年前の前回を0.72ポイント上回ったものの過去2番目に低い投票率となりました。