国民年金の保険料
納付免除や猶予は過去最多

自営業者などが加入する国民年金の保険料の昨年度の納付率は71.5%で、9年連続で前の年度を上回りました。
一方、保険料の納付を全額免除されたり、猶予されたりした人は、新型コロナウイルスの影響もあり、609万人とこれまでで最も多くなりました。

厚生労働省によりますと、昨年度・令和2年度の国民年金の加入者は、1449万人で、前の年度より4万人減少しました。

また、保険料の納付率は71.5%と、前の年度より2.2ポイント上がり、9年連続で前の年度を上回りました。

一方、保険料の納付を全額免除されたり、猶予されたりした人は、26万人増えて609万人と、今の制度が始まった昭和61年度以降、最も多くなりました。

厚生労働省は、新型コロナウイルスの影響で収入が減った人たちを対象に、納付を免除するなどの特例措置がとられたこともあると見ています。

厚生労働省は「新型コロナウイルスの影響を受けた人には、引き続き、特例措置の利用を呼びかける一方、保険料を納めやすい環境づくりなどによって、納付率のさらなる上昇に取り組む」としています。