リコール署名偽造 書き写し
進まず 事務局長が期間延長

愛知県知事のリコール解職請求をめぐる署名偽造事件で、アルバイトを集めた会社関係者によりますと、書き写しは当初4日間の日程で計画されていましたが、逮捕された事務局長が、作業が進んでいないことを理由に延長するよう求め、12日間にわたって行われていたということです。警察は詳しい経緯を調べています。

署名活動を行った団体の事務局長の田中孝博容疑者(59)ら4人は、愛知県の大村知事のリコール解職請求に向けた署名活動終盤の去年10月下旬、佐賀市内でアルバイトなどを使って署名を偽造したとして、地方自治法違反の疑いで逮捕されました。

アルバイトは、田中事務局長に依頼されたという広告関連会社の下請け会社を通じて集められ、佐賀市内の施設で10月20日から愛知県民の名前などを署名用紙に書き写しましたが、会社の関係者によりますと、始まってから数日後に田中事務局長から「署名の書き写しが全然進んでいない。このままだと金は払わない」と言われ、当初4日間だったアルバイト期間の延長を求められたということです。

会社側は経費が回収できなくなると考え応じましたが、その後、再び同じ理由で延長され、書き写し作業は最終的に12日間に及んだということです。

同じ時期、インターネットのアルバイト募集サイトでも、期間を延長した募集が掲載されていて、警察が偽造のいきさつを詳しく調べています。