1~3月の国内旅行消費額
去年同期比半減 宣言の影響

ことし1月から3月までに国内旅行で日本人が消費した金額は、2回目の緊急事態宣言の影響などで去年の同じ時期と比べて半減しました。

観光庁によりますと、ことし1月から3月までに日本人が国内旅行に伴う宿泊や買い物、飲食などに消費した金額は、推計で1兆6458億円と、去年の同じ時期と比べて50.1%減少しました。

また、この時期に国内旅行をした日本人は延べ4994万人で去年の同じ時期と比べて46.1%減りました。

いずれも、調査を始めた2010年以降では、最初の緊急事態宣言が出た去年4月から6月までに次ぐ過去2番目に低い水準です。

旅行者1人当たりの消費額は3万2957円で、長距離を移動する旅行が減ったことなどから、去年の同じ時期より7.3%減少しました。

感染の収束が見通せず、観光業界にとって厳しい状況が続く中、観光庁の蒲生長官は19日の会見で「観光業界の苦境を踏まえ、雇用調整助成金や県などが行う施策への財政支援を行っているが、さらなる対策が必要か見極めたい」と述べました。