ワクチン114回分を温度
管理ミスで廃棄 五島市

長崎県五島市の医療機関で保管していた新型コロナウイルスのワクチン114回分が、冷蔵庫の温度管理のミスで使用できない状態になり、廃棄されていたことがわかりました。

五島市によりますと、17日朝、市内の医療機関で出勤した職員が冷蔵庫に保管されていた新型コロナウイルスのワクチンの状況を確認したところ冷蔵庫の中が常温になっているのに気付きました。

このワクチンは、高齢者施設の入所者に接種する予定だったファイザーのワクチンの容器19本、合わせて114回分です。

ワクチンの解凍後は2度から8度で保管する必要がありましたが、常温の状態で保管されていたため医師が使用できないと判断し、すべて廃棄したということです。

医療機関では、今月14日に五島市役所から届いたワクチンを保管していましたが、その時点では冷蔵庫に異常はなく市は、何らかの原因で冷蔵庫が故障した可能性があるとみています。

市は、18日付けで市内の医療機関に適切な温度管理を求める文書を送って再発防止を呼びかけました。

五島市国保健康政策課は「十分な量のワクチンを確保しているため、廃棄によって直ちにワクチン接種の計画に大きな影響が出ることはない」としています。