ミャンマー軍に拘束
北角さん解放 帰国へ

外務省によりますと、ミャンマー軍に拘束されていた日本人ジャーナリストの北角裕樹さんが、日本時間の午後1時すぎ解放されたということです。

北角さんは14日夜、日本に到着する見通しです。

ミャンマーの最大都市ヤンゴンを拠点に活動していた北角裕樹さんは、先月18日、治安部隊によって自宅から連行され、うその情報を流した疑いなどで拘束されました。

外務省によりますと、北角さんは14日午前、ヤンゴン国際空港に移動し、日本時間の午後1時すぎ、空港内で解放されたということです。

北角さんの健康状態に問題はないということで14日夜、日本に到着する見通しです。

空港の利用客によりますと、北角さんは搭乗口の付近で空港関係者に付き添われ、近くに警察官などはいなかったということです。

茂木外相「健康状態に問題なし」

茂木外務大臣は、記者会見で、解放された北角裕樹さんの健康状態に問題はないとしたうえで、北角さんが搭乗した全日空便が日本時間の14日午後2時23分にヤンゴン国際空港を離陸し、14日夜、日本に到着する方向だと明らかにしました。

また、茂木大臣は「ミャンマー側に対しては、累次にわたって政府として精力的に解放に向けた強い働きかけを行ってきた。事実関係の確認などを軍で治安を担当する責任者とも行うなど、かなりの頻度にわたるやり取りをし、今回の解放につながった。率直に言って苦労した」と述べました。

そして「クーデター以降の事態については、極めて深刻に捉えており、暴力の即時停止と拘束されている関係者の解放、そして、民主的政治体制の早期回復を求めていくことに変わりはない」と述べました。