高齢者ワクチン接種 対象外
62歳町長が初日に接種

兵庫県神河町の62歳の町長が、65歳以上の高齢者を対象に町が行った新型コロナウイルスワクチンの集団接種の初日に接種を受けていたことがわかりました。
町長は「危機管理と廃棄分の有効活用のためだった」と話しています。

対象者でないのに新型コロナウイルスのワクチンの接種を受けていたのは兵庫県神河町の山名宗悟町長です。

町では5月6日から65歳以上の高齢者で、基礎疾患があり重症化のリスクが高い人などを優先して、町立の神崎総合病院で集団接種を始めましたが、62歳の山名町長はその初日に接種を受けたということです。

山名町長によりますと、新型コロナの対策会議で週に1度はこの病院に出向くことなどから4月下旬に、副町長を通じて病院側に優先的に接種できないか相談したところ「キャンセル分で対応できる」と回答があり接種を決めたとしています。

山名町長はNHKの取材に対し「病院運営や町政運営に支障がでないようにする危機管理のためと、廃棄されるキャンセル分の有効活用のために受けた」としています。

そのうえで山名町長は「その理由以上に優先的に受けたいという考えはなかったが、町民から批判が相次いだ場合は謙虚に受け止めたい」と話しています。