無料の生理用品 市立の
小中学校トイレに 大和市

新型コロナウイルスの影響で経済的に困窮するなどして生理用品を手に入れられない子どもたちを支援しようと、神奈川県大和市は、26日から市内の学校の女子トイレに誰でも自由に使える無料の生理用品を置いています。

新型コロナウイルスの影響で困窮する人が増え、生理用品が買えないいわゆる「生理の貧困」が社会的な問題となるなか、大和市では26日から市立の小中学校28校の女子トイレに、誰でも自由に使える無料の生理用品の設置を始めました。

このうち、市立大野原小学校では女性教諭が高学年用の女子トイレを回って生理用品を入れた袋をつるし、必要な時に使うよう書いたメッセージを添えていました。

市では急に必要になったものの、恥ずかしくて言いだせないなど、経済的な困窮以外の理由でも自由に使ってほしいとしています。

市によりますと、こうした取り組みは県内では初めてだということで、大野原小学校の伊藤英子校長は「生理用品が必要だと口に出せない子どもたちがいることに気付かされたので、いつでも利用できる環境を整えたい」と話していました。