仙台青葉まつり2年連続中止
「まん延防止措置」適用受け

仙台市で毎年5月に行われてきた「仙台青葉まつり」は、新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」が適用されたことを受けて、2年続けて中止されることが決まりました。

「仙台青葉まつり」は、江戸時代の仙台藩の祭りを昭和60年に復活させた催しです。

例年およそ97万人が参加し、扇子を両手に持って掛け声とともに踊る「すずめ踊り」が初夏の風物詩とされてきました。

去年は新型コロナの影響で中止され、主催団体はことしは規模を大幅に縮小し、来月15日と16日の開催を目指して準備を進めてきましたが、今月、仙台市に「まん延防止等重点措置」が適用されたことを受けて、ことしも中止することを決めました。

その理由について、主催団体は感染を抑え込むため行政、市民、事業者が集中的に、より強い対策を取らなければならない状況にあることや、踊りの練習や開催に向けた会合もできず、市民も祭りの開催に不安を感じていることなどを挙げています。

「仙台・青葉まつり協賛会」の上野隆士実行委員長は「感染者が急増したことなどから中止を決めた。準備をしてきた人や楽しみにしていた市民などに申し訳ない」と話していました。

主催団体は秋以降、人数を制限できる屋内で「すずめ踊り」を開催するなどの代替の行事も検討することにしています。