出水市 原発事故に備え
道の駅など防災拠点に整備へ

九州電力の川内原子力発電所から30キロ圏内に含まれる鹿児島県出水市は、道の駅やイベント広場を事故に備えた防災拠点として整備するため、具体的な設計を始める方針を明らかにしました。

出水市が防災拠点としての整備を計画しているのは、開通に向けた工事が進められている、南九州西回り自動車道の出水北インターチェンジと出水インターチェンジの間に建設される予定の道の駅です。

18日発表された市の新年度の当初予算案に、予備設計費として新たに1700万円が盛り込まれました。

市の計画では原発事故が起きた際、市民が熊本県側へ避難する場合、この道の駅で、放射性物質がついていないかの検査ができる設備を整備するとしています。

また、今年度の補正予算案では、再来年に市の総合運動公園内に整備を計画している「屋根付き市民ふれあい広場」の建築設計などを行う事業に、新たに5800万円余りが盛り込まれました。

このイベント広場も事故の際には避難所や、スクリーニング検査を行う場所などとしての活用を目指すことにしています。

これらの事業を含む予算案は、今月22日に開会する市議会に提出される予定です。