成人式 出席者にPCR検査
行って開催 鳥取 若桜町

新型コロナウイルスの感染拡大で成人式の延期や中止が相次ぐ中、鳥取県若桜町では、町が費用を負担して、出席者全員にPCR検査を行ったうえで式典が開かれました。

鳥取県若桜町では3日、成人式が開かれ、新成人19人が出席しました。

特に感染が拡大している都市部から帰省して参加する出席者もいることから、町が費用を負担して、事前に出席者全員にPCR検査を受けてもらったうえで開催しました。

式では、矢部康樹町長が「新型コロナウイルスの感染拡大の影響は大きいが、志を持って一日を着実に歩み、さらなる飛躍をしてほしい」と新成人にエールを送りました。

そして、新成人を代表し、田井佑妃さんが「コロナの影響でさまざまな制限がある中でも、二十歳という人生の節目を迎え、自分の思い描く未来へ進んでいきたい」と決意を述べました。

会場では、華やかな振り袖やスーツ姿の新成人たちが写真を撮ったり、思い出話に花を咲かせたりして、久しぶりの再会を楽しんでいました。

出席した鳥取市の専門学校に通う女性は「久しぶりに会ったので、近況を聞いたり、昔の思い出を語ったりしたい。将来は信頼される看護師になりたい」と話していました。

静岡市 人を集めず映像配信に

静岡市の成人式は当初、市内の球場で4300人余りが出席して開かれる予定でしたが、市は感染拡大を防ぐため、人を集めず、式の映像を配信する形に変更しました。

3日の成人式には実行委員会のメンバーなどおよそ20人だけが出席し、球場の会議室で代表の新成人3人が誓いのことばを述べました。

このうち鈴木大翔さんは「新型コロナウイルスの影響でオンライン授業など生活に大きな影響がありましたが、人とのつながりの強さを再確認できました。未来を思い描き、立派な大人になれるよう努力します」と述べました。

そして式の実行委員長を務めた矢原正信さんが球場のマウンドに立ち、新成人の思いを込めたボールを投げました。

晴れ着姿の新成人は街に
一方、JR静岡駅前には、式に出席できなかった多くの新成人が用意していた晴れ着姿で集まっていました。

東京から帰省したという新成人の女性は「友達と会えるのはうれしいですが、東京のように感染が広まらないよう、意識も高めなくてはいけないと思います。将来的には中学校や高校で指導できる教員になりたいです」と話していました。