東大教授ら6人の任命求める
14万人余の署名提出

日本学術会議の会員人事をめぐり、東京大学大学院の教授らが、任命されなかった6人の任命を求める14万人余りの署名をインターネット上で集め、13日、内閣府に提出しました。

署名を集めたのは、東京大学大学院の鈴木淳教授と日本大学の古川隆久教授です。

このほか、大学教授やジャーナリストなど23人が呼びかけ人になっています。

署名は「推薦された6人が任命されなかったのは学問の自由と独立に対する侵害であり、社会に計り知れない損害をもたらしかねない。一部の研究者を排除することは学術会議本来の在り方を著しく損ない、国民に対する義務を果たすことを不可能にする」などとして、6人を任命するよう強く求める内容です。

今月3日から12日までの間、インターネット上で協力を呼びかけ、14万3691人分の署名が集まったということで、13日、鈴木教授らが内閣府を訪れて担当者に提出しました。

署名を提出したあと鈴木教授は「政府の意見と、政府にとらわれない専門家の見解が両方、国民に見えることで初めて民主主義が成り立つと思う。14万人を超える人の署名は、今回の件が任命権の乱用にあたると多くの人が感じていることの表れだ」と話していました。