井議員 保釈認められず
最高裁が特別抗告退ける

去年の参議院選挙をめぐる大規模な買収事件で起訴された河井案里議員の保釈について、最高裁判所は22日までに弁護士の特別抗告を退ける決定をし、案里議員の保釈は認められませんでした。

参議院議員の河井案里被告(46)は、みずからが初当選した去年の参議院選挙をめぐり、夫で前の法務大臣の河井克行被告(57)と共謀して地元議員5人に合わせて170万円を配ったとして今月8日、公職選挙法違反の買収の罪で起訴されました。

河井前大臣と案里議員は保釈を求めましたが、東京地方裁判所は認めない決定をし、案里議員の弁護士の準抗告も退けました。

案里議員の弁護士はこれを不服として特別抗告していましたが、最高裁判所第2小法廷の三浦守裁判長は22日までに退ける決定を出し、案里議員の保釈は認められませんでした。

河井夫妻の裁判は起訴から百日以内の判決を目指して迅速に審理される「百日裁判」で行われることになっていて、関係者によりますと河井前大臣と案里議員はいずれも起訴された内容を否認しているということです。