風19号のボランティア
3か月ぶり再開 長野

去年の台風19号で大きな被害が出た長野市で、住宅の片づけなどを行う災害ボランティアが緊急事態宣言の解除などを受けておよそ3か月ぶりに6日、活動を再開しました。

長野市の災害ボランティアは感染拡大を防ぐため、ことし2月末から活動を休止していましたが、緊急事態宣言の解除などを受けてもともとボランティアの登録をしていた市内在住の人に限定して、活動を再開することになりました。

初日の6日は、24人のボランティアが長野市赤沼の公会堂に集合し、検温や消毒などを行ったうえで依頼者のもとへ出発しました。

このうち小林美代子さん(78)の住宅では被災から8か月近くたつ今も壁に砂がついていて、5人のボランティアがブラシで取り除いていきました。

小林さんは「ボランティアがいない間、1人でどうすればいいのか途方に暮れていたので、助かりました」と話していました。

これまで20回近く参加しているという長野市の40代の男性は、「手伝ってほしいという声がある中で活動できずもどかしかったです」と話していました。

また、長野市の30代の女性は「被災された人たちがどんな気持ちでいるのかと心配していました。外はずいぶんきれいになりましたが家の中はまだ大変な状況なので今後も活動したいです」と話していました。

災害ボランティアを派遣する長野市社会福祉協議会では今後、状況をみながら活動日や活動する人の対象を広げていきたいとしています。