知の強盗殺人未遂
「コロナで金に困っていた」

2日夜、愛知県大府市の住宅で会社役員の男性をハンマーで殴り意識不明の重体にさせたとして、男性から金を借りていたフィリピン人の元従業員が強盗殺人未遂の疑いで逮捕されました。調べに対し、「新型コロナウイルスの感染拡大で仕事が少なくなり金に困っていた」と供述していて、警察は返済を免れようと事件を起こしたとみて調べています。

2日午後9時20分ごろ、大府市長草町の住宅の2階で、この家に住む会社役員、坂野旭さん(34)が男にハンマーで殴られているのを同居している母親が見つけました。坂野さんは病院に運ばれましたが、頭の骨を折るなどのけがをしていて意識不明の重体です。また母親も階段から突き落とされるなどして大けがをしているということです。

警察は現場から逃げた男の行方を捜査していましたが、3日朝、フィリピン人で愛知県西尾市の土木作業員、サントス・ロビー容疑者(27)を強盗殺人未遂の疑いで逮捕しました。

警察によりますと、サントス容疑者は坂野さんが役員を務める工務店の元従業員で、坂野さんから金を借りていたということです。

調べに対し「新型コロナウイルスの感染拡大で仕事が少なくなるなどして金に困っていた。殺すつもりはなかった」と供述しているということで、警察は返済を免れようと事件を起こしたとみて調べています。