干狩り自粛呼びかけるも
海沿いに駐車の列 三重

新型コロナウイルスの感染拡大で不要不急の外出の自粛が呼びかけられる中、三重県津市の海岸沿いの道路には潮干狩り客のものとみられる駐車の列ができ、警察が移動を促すとともに外出を控えるよう呼びかけました。

津市は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、市内の御殿場海岸の近くにある2か所の無料駐車場を今月23日から閉鎖し、潮干狩りなどで海岸に来ることを自粛するよう求めています。

しかし、26日午後、御殿場海岸には潮干狩り客の姿が見られ、海岸沿いの道路には県外ナンバーを含む40台以上の車が止まっていました。

近くの住民からの「たくさんの車が止まっている」といった通報を受けて、警察は現場にパトカーを出し、スピーカーで車のドライバーに移動を促すとともに「緊急事態宣言が出ているので不要不急の外出を控えてください」と呼びかけていました。

住民は「この海岸に来るのは、新型コロナウイルスの感染が終息してからにしてほしい」と話していました。

湘南エリアの海岸は人影まばら

湘南エリアの海岸は、県などが観光目的で訪れないよう呼びかけを続ける中、25日に続いて26日も人影がまばらでした。

神奈川県の相模湾沿いの湘南エリアは、先週末の日曜日に多くの人が車で訪れて、交通渋滞が起きたり海岸が混雑したりしたことから、県や地元の藤沢市などが観光目的などで訪れないよう呼びかけを続けています。

藤沢市によりますと、26日は25日に続いて観光名所の江の島や海岸沿いの地域の人影はまばらで、交通渋滞も起きなかったということです。

藤沢市観光シティプロモーション課の板垣朋彦課長は「先週末に比べて明らかに人出が減り、観光客の姿もほとんど見られなかった。大型連休期間中も引き続き、訪問を自粛してもらい、新型コロナウイルスが終息した際には、最高のおもてなしで皆さんを迎えたい」と話していました。