型肺炎 中国の死者
170人 患者数7711人

中国を中心に感染が拡大している新型のコロナウイルスについて、最も深刻な湖北省の保健当局は、29日、新たに37人が死亡したと発表しました。中国国内の死者は、これで合わせて170人となりました。

中国の保健当局は、新型のコロナウイルスによる肺炎の患者が、29日、新たに1737人増え、7711人になったと発表しました。

また湖北省では重体の患者も277人いるとしているほか、28日、発熱などを訴えて病院で診察を受けた人はおよそ3万2000人に上っています。

「武漢と周辺 医療物資不足」

新型コロナウイルスの感染が最も深刻な地域の湖北省の王暁東省長は29日夜、記者会見を開き「医療物資の確保が十分に行えていない。武漢だけではなく、周辺の都市も不足していて、省内のすべての地域で著しく医療物資が不足している」と述べ、厳しい現状を明らかにしました。

また、武漢以外の周辺の都市も感染が広がり、特に隣接する黄岡については事態が深刻だとしたうえで、「感染者と感染が疑われる人の数が合わせて1000人を超えており、われわれは黄岡を第2の武漢には絶対にしてはならない」と述べ、対策に力を入れる考えを示しました。