与総額の平均
2か月連続で前年比減

ことし8月の給与総額の平均は速報値で27万6000円余りと去年の同じ月を0.2%下回り、2か月連続でマイナスとなりました。

厚生労働省が全国およそ3万1000の事業所を対象に行った「毎月勤労統計調査」の速報値によりますと、ことし8月の、基本給や残業代などを合わせた働く人1人当たりの給与総額は平均で27万6296円でした。

これは去年の同じ月を0.2%下回り、2か月連続でマイナスとなりました。

このうち、
▽フルタイムで働く人の給与総額は平均で35万7112円で去年の同じ月より0.2%上回り、
▽パートタイムで働く人は9万9111円で去年の同じ月を0.1%下回っています。

物価の変動分を反映した実質賃金は去年の同じ月と比べて0.6%下回り、8か月連続でマイナスとなりました。

厚生労働省は「ことしに入ってから消費者物価指数は上がっているのに、給与総額が減少する傾向が続いている」としています。