電幹部への金品問題
受け取った6人の名前判明

関西電力の20人が3億円を超える不透明な金品を受け取っていた問題。このうち会長、社長を含む経営幹部6人の名前が明らかになり、いずれも原子力事業に携わっていました。

関西電力は合わせて20人が関西電力の原子力発電所がある福井県高浜町の元助役から総額3億2000万円にのぼる金品を受け取っていたことを明らかにしています。

このうち少なくとも6人は経営幹部で会長と社長以外名前は明らかにされていませんでしたが、残りの4人の名前が分かり、いずれも原子力事業に携わっていました。

ことし6月に退任した豊松秀己元副社長は、ことし6月まで9年間にわたって原子力事業本部長を務めていたほか森中郁雄副社長と大塚茂樹常務は高浜原発の所長を務めた経験があります。

さらに鈴木聡常務は現在、原子力事業本部長代理を務めています。

すでに名前を公表されている八木誠会長は2006年から、およそ4年間、原子力事業本部で本部長などを務め、岩根茂樹社長も安全対策の室長などとして原子力事業に携わっていました。

6人が受け取った金品の総額は1億8000万円で、受け取った金品は儀礼の範囲のもの以外はすでに元助役側に返却を終えているということです。