元号の候補案
十数個に絞り込む

平成に代わる新しい元号の発表まであと1か月となる中、政府が、新元号の候補案について、すでに十数個に絞り込んでいることが政府関係者の話で分かりました。これまでの元号は確認されているかぎり、出典がすべて中国の古典とされていますが、この中には、日本の古典のものも含まれているということです。

ことし4月30日の天皇陛下の退位と翌5月1日の皇太子さまの新天皇への即位に伴って、元号を平成から改める改元が行われることになっていて、これに先立つ来月1日に、政府は、前回の手順を踏襲して、新しい元号を発表することにしています。

こうした中、新しい元号の候補案について、政府が、これまでに有識者から提出された数十程度の中から、すでに十数個に絞り込んでいることが政府関係者の話で分かりました。

これまでの元号は確認されているかぎり、「典拠」、いわゆる出典がすべて中国の古典とされていますが、この中には、日本の古典のものも含まれているということです。

政府は、今後、「国民の理想としてふさわしいよい意味をもつもの」「一般的に使われているものではないこと」など、「元号選定手続」の留意点に従って、さらに絞り込み、これらの考案者に対し、候補案の提出を正式に委嘱する手続きを踏むことにしています。

さらに新元号の選定に当たって開かれる、有識者からなる「元号に関する懇談会」をめぐって、政府は、すでに就任の打診を始めていて、前回8人中1人だった女性を増やす方向となっています。

一方、政府は、新元号に関する情報管理を徹底するため、選定に関わる閣僚や「元号に関する懇談会」のメンバーとなる有識者について、発表当日の来月1日は、新元号の発表まで、官邸内にとどまるよう要請し、外部との連絡も遮断することを検討しています。