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パラパワーリフティング 自慢のパワーを競い合うのは… 

NHK岡山「もぎたて!」
  • 2023年10月25日


パリパラリンピックの開幕まで1年を切る中、障害の有無は関係なく参加できるパラパワーリフティングの大会が初めて岡山市で開かれました。

パラパワーリフティング…来年のパリパラリンピックの実施競技のひとつ。足などに障害がある選手がベンチプレスで持ち上げたバーベルの重さを競う。

参加条件に障害の有無は関係なし!

多くの人に競技を知ってもらおうと岡山市中心部にある複合型施設で行われたこの大会。
特徴は、障害の有無は関係なく参加できることです。

最年少は小学3年生
最高齢は70代

趣味で筋力トレーニングを重ねているという人などから
パラパワーリフティングの国際大会に出場するアスリートまで、
幅広く40人あまりが参加しました。

企画したのは県内の特別支援学校で教員を務めながら
パラパワーリフティングの日本代表のコーチを務める岡本孝義さん。

岡本孝義さん

「健常者とパラの(競技)で少し違いがある。説明を受けて言葉で聞くより、実際に競技をやってもらいたい。そこで気づくことや感じることがあると思うから」

パラパワーリフティング 独自ルール

途中から幅が広がっているベンチ台

専用のベンチ台を使って競技が行われるパラパワーリフティング。
あおむけに寝るような形で足を地面につけられない中、バーベルを持ち上げます。

さらに…

下ろしたときにはピタッと静止

バーベルを胸まで下ろしたときに『一瞬静止させなければいけない』といった細かいルールも!
初めてパラパワーリフティングに取り組むという人は…

「自分では胸で静止させられたと思ったが、審判の判定は失敗だった。想像以上に難しかった。きれいに静止させるパラアスリートのすごさも感じた」

競技後には、パラアスリートにアドバイスを求める姿も見られました。

パラアスリートに話を聞いていた参加者は
「直接話を聞けて身近に感じたし、ファンとして応援したいとも思った。いち競技者としても、切磋琢磨(せっさたくま)できるライバルとして意識するようになった」と話します。

一方、パラアスリートは大会をこう振り返ります。

「日ごろ競技をしている中で、同年代の仲間を探すのは難しい部分がある。今回は交流などをすることもできてとても楽しい」

企画した岡本さんも手応えを感じていました。

日本パラ・パワーリフティング連盟 強化コーチ 
岡本孝義さん

「これまではパラはパラ、健常者は健常者という流れだったが、知ることにより興味に変わる、そして親しい競技に変わるといういい変化を感じる。
心から一緒に楽しめる仲間としてお互いのことを見て、尊敬し合ってくれたらいいかなと思う」

  • 勝呂 恭佑

    アナウンサー

    勝呂 恭佑

    前任地の仙台局では東日本大震災のご遺族などを取材。
    岡山局では防災・減災関連の取り組みなどを紹介する「備えドキ!」を担当。
    そのほかこれまで、パラスポーツ(車いすラグビー)やラグビー関連の話題を取材。

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