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朝ドラ「虎に翼」で注目 名古屋市市政資料館ってどんな建物?

  • 2024年05月23日

名古屋市東区にある「名古屋市市政資料館」。連続テレビ小説「虎に翼」の撮影が行われた場所として話題になり、今、注目を集めています。いったいどんな建物なのか?そして現在人気の展示について取材しました。
(2024年5月21日「まるっと!」で放送)

当時、実際に裁判所として使用されていた建物

名古屋市市政資料館 中央階段室 ※画像左:増村聡太アナ

現在は「名古屋市市政資料館」として、名古屋市の市政に関わる公文書や資料を保管する施設となっているこの建物。建てられたのは、およそ100年前の1922年(大正11年)です。当時は、実際に裁判所として使用されていました。
「虎に翼」の主人公のモデルで、日本初の女性弁護士で後に裁判官となった三淵嘉子さんも、実際にこの場所で働いていたそうです。

大理石の階段なども100年前に作られた当時のもの。国会議事堂にも使われた岐阜・美濃赤坂産の大理石です。 

ステンドグラスも100年前のもので、裁判所だったこともあり、モチーフには、公平を表す天びんが描かれています。

ステンドグラスには「天びん」が

現存する最古の控訴院として国の重要文化財に

実は、市政資料館は文化的にも価値が高い建物なんです。
19世紀の「ネオ・バロック様式」という建築法で作られています。左右対称の造り、そして屋根の中央にドームがあるのが特徴です。

屋根の中央にはドームが

これだけ大規模なレンガ造りは近代建築としてもとても貴重で、現存する最古の控訴院(こうそいん、今でいう高等裁判所)としても価値が認められ、1984年(昭和59年)に国の重要文化財に指定されました

当時の裁判のようすを復元した法廷の展示が人気

3階には、今注目を集めている展示が。当時の裁判のようすを復元した法廷です。

人気なのは、法服(ほうふく)と呼ばれる、当時、裁判の際に裁判官や弁護士が身に着けていた服。

法服(レプリカ)を着ている人形

人形が着ているのは復元されたレプリカですが、実際に使われていた法服の展示も。3年ほど前に寄贈された法服が、今年4月から展示されているんです。みなさん必ずといっていいほど写真を撮っていくほど人気だそうです。

実際に使われていた法服の展示も

法服の「顔出しパネル」も最近は人気だそうですよ。

顔出しパネルの増村聡太アナウンサー
名古屋市市政資料館 川口輝佳 副館長

名古屋市市政資料館 川口輝佳 副館長
4月から大型連休を挟んだ現在までで、来館者数が昨年の約2.2倍となっています。遠くは札幌からお見えになった方もいまして、この機会に、ぜひみなさまにお越しいただきたいと思います。


名古屋市市政資料館
・住所:名古屋市東区白壁1-3
・電話:052―953-0051
・開館時間:午前9時~午後5時(月曜・毎月第3木曜休館)
・入場料:無料
※駐車場が限られているので公共交通機関の利用を

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