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名古屋グランパス 勝負の大型連休に挑む

  • 2024年04月26日

長谷川健太監督が就任して3シーズン目の、サッカーJ1・名古屋グランパス。
開幕からまさかの3連敗スタートとなりましたが、最近の6試合は5勝1引き分け。
6戦負けなしで、現在5位と上位に食い込んでいます。
大型連休中には上位チームとの対戦が組まれているため、ここで勝ち星を積み重ねられるかが重要です。好調の要因と、勝負の大型連休のポイントを取材しました。
(NHK名古屋 アナウンサー 増村聡太)

好調の要因①守備の安定

ハ・チャンレ選手

好調の要因のひとつが守備の安定です。

ディフェンス陣を引っ張っているのが、韓国のクラブから加入したハ・チャンレ選手。1対1で負けないフィジカルの強さを武器に、相手の攻撃をはね返し続けています。開幕戦はハ・チャンレ選手がけがで欠場したこともあり0対3での敗戦となりましたが、それ以降、複数失点がない安定したディフェンスとなっています。

しかし、ハ・チャンレ選手は累積警告が4回に達したため次の浦和戦(4月28日)に出場できません。ディフェンス陣でどうカバーしながら失点を防いでいけるかがポイントになります。

好調の要因②決定機を決めきれている

好調のもうひとつの要因が、決定機を決めきれていることです。グランパスの1試合平均のシュート本数はおよそ6本で、多い数字ではありません。加えて、リーグ戦すべての試合で相手よりシュート本数が少ないのですが、チャンスを決めきっていることが勝利につながっています。

永井謙佑選手

現在フォワードはけが人が多く、去年16得点のキャスパー・ユンカー選手や、去年アビスパ福岡で10得点の新加入した山岸祐也選手も離脱中です。

その中でチームトップの3得点をあげているのが、35歳のベテランフォワード永井謙佑選手です。武器は圧倒的なスピード。今シーズンも、ロングパスにそのスピードで反応し、競ってきたディフェンダーを振り切ってゴールを決めるなど、豊かなスピードは衰えません。

練習中チームメイトに声をかける永井選手

また、ベテランとしてほかの選手への声掛けも絶やさない永井選手。ピッチの内外で、チームを引っ張る大きな存在となっています。

大型連休中に上位チームとの直接対決

現在好調のグランパスですが、大型連休中は前半戦の山場ともいえる対戦が続きます。
4月28日は、これまで10個のタイトルを獲得している浦和レッズ。
5月3日は、去年のJ1王者で4位のヴィッセル神戸。
5月6日は、3位のサンフレッチェ広島と対戦します。
ここでいかに勝ち星を積み上げるかが、前半戦の行方を大きく占います。

ポイントは”自分たちでチャンスメイクできるか”

長谷川健太監督

チームを率いる長谷川健太監督は、2014年にガンバ大阪で国内タイトル3冠を達成しています。タイトルをとれるチームを知る長谷川監督は、いまのチームの勢いや手ごたえを問われると「まったくないです」と話します。そのうえで、タイトルをとれるチームになるためには「自分たちでチャンスメイクできるようにならないと難しい」と語ります。

今シーズンのグランパスの得点は、セットプレーからとディフェンスラインからのロングボールに反応しての得点がほとんどです。自分たちの意図した形で相手を崩して、さらに多くのチャンスを作っていけるのかが課題です。

ルーキーの倍井謙選手

そこでポイントになってくるのが、相手ゴール前に仕掛けられる選手です。注目したいのは、ルーキー・倍井謙選手。グランパスの育成組織で育った倍井選手は、関西学院大学を卒業して今シーズン、グランパスに戻ってきました。

持ち味は鋭いドリブル

 持ち味は鋭いドリブル。自分の前にスペースがあれば、積極的に仕掛けてチャンスメイクに関わります。4月のジュビロ磐田戦ではドリブルからのクロスボールがそのままゴールに吸い込まれ、プロ初ゴールをあげました。これについて倍井選手は「これまで試合で使ってもらっていても、ゴールなどの数字が残せていない焦りもあった。そういう意味でよかったと思う」と話していました。

大型連休中に対戦する広島はリーグで最も失点が少なく、神戸は2番目に少ないチームです。倍井選手のドリブルが、相手の堅守を崩すきっかけになることを期待したいと思います。

大型連休のグランパスの試合はNHK BSで!

NHK BSでは以下の2試合を中継する予定です。

5月3日(金)午後7時 名古屋グランパス 対 ヴィッセル神戸
5月6日(月)午後3時 サンフレッチェ広島 対 名古屋グランパス

大型連休中のグランパスの試合は、ぜひNHK BSでお楽しみください。

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