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ペルー料理「セビーチェ」

中部で訪ねる!世界の食卓 in 愛知
  • 2024年04月25日

中部で訪ねる!世界の食卓。外国出身の方が作る料理を通じて、皆さんの素顔を探っていきます。
今回は、魚介をふんだんに使ったペルーのマリネ「セビーチェ」。
ペルーでは手軽にできる家庭料理として親しまれています。レモンと塩がメインの味付けで、これからの暑くなる時期にもぴったりです。ペルー出身のキアラ・サオリ・フローレス・ナガハマさんに作り方を教えてもらいました。

<教えてくれた人>
キアラ・サオリ・フローレス・ナガハマさん

苦しい思いをする外国人がいること

愛知県尾張旭市に住む、ペルー出身のキアラさん。大学を卒業後、臨床心理士を目指して勉強中です。そのかたわら、力を入れていることがあります。

向かったのは、愛知県瀬戸市にある母校です。

キアラ・サオリ・フローレス・ナガハマさん
卒業生のフローレス・キアラです。
日本に来て大変だったことは、“ことばの壁”

取り組んでいるのは、学校を訪ねて来日してからの自身の経験を伝えるボランティア活動です。
自分のように苦しい思いをする外国人がいることを知ってもらうのが目的です。

日系3世のキアラさんは、8歳の時に家族とともに来日。
言葉が通じないことで小学校や中学校ではクラスになじめず、つらい日々がつづきました。

キアラさん
日本語がしゃべれないから言われる一方。でも、じゃあどうやって伝えられるんだろうと思って、日本語を覚えた。自分の気持ちを伝えるために・・・。

こうした経験を、これまで愛知県内の10校を訪ねて語りかけてきました。

笑顔になるきっかけをくれた仲間

そんなキアラさんが前向きになれたきっかけは、高校の部活動でした。

選んだのは、ペルーでも好きだったダンス。
当時の部員とは今でも連絡を取ったり、食事に行ったりする仲です。一緒に好きなことに打ち込むことで、本当の自分を出せるようになりました。
当時の担任、高橋宣人(のりひと)先生は、キアラさんの表情が大きく変わったと話します。

1年生の時の担任 高橋宣人先生

1年生の時の担任 高橋宣人先生
1年間が終わったときの表情が全然違う。笑顔が全然違う。同じ笑顔なんだけど入ったときの笑顔とは。
1年間を通してこのクラスで楽しく過ごせたんだろうなと・・・。

キアラさん
本当の自分をさらけ出さないと、本当の友達ができないよって言われて、そこからは無理に笑顔をつくらず本当に素の自分でがんばって3年間やれた。

笑顔になるきっかけをくれた仲間に、感謝の気持ちを込めてふるまうのが・・・。
魚介をふんだんに使ったペルーのマリネ、セビーチェです。

セビーチェ

<材料(1人分)>

刺身用の魚(ぶりやめかじきなど)・・・300g
たこ・・・100g
えび・・・3尾(30g)
レモン・・・2個
たまねぎ・・・20g
パクチー・・・15g
牛乳・・・20ml
にんにく(すりおろし)・・・大さじ1
塩・・・適量


<作り方>

(1)刺身用の魚と、たこ、えびを一口大に切って、大きめのボウルに入れます。

(2)レモンを搾ってボウルに入れ、(1)の具材をレモン汁で浸します。

(3)パクチー、牛乳、にんにく、塩を加えてよく混ぜます。

(4)最後に、薄くスライスしたたまねぎをのせて完成です。

言葉や文化の壁を乗り越えて、仲間との絆を深めることができたキアラさん。
心からの笑顔が輝いていました。

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