幻の食材?三重県桑名のはまぐりを堪能!!
- 2024年03月01日
今回のグルメは、「桑名のはまぐり」!
全国で流通量が1%以下と、めったにお目にかかれない幻のはまぐりなんです。
最後には、「料亭直伝はまぐりのお吸い物」レシピも載せていますので、お楽しみください!
(NHK名古屋アナウンサー 板敷 駿希)
“ぷっくり柔らかい” 桑名のはまぐり
やってきたのは三重県桑名市の赤須賀漁港。
名古屋駅から公共交通機関などを使って最速30分ほどで来られる近さです。
晴れた日には、漁港からツインタワー(JRセントラルタワーズとJRゲートタワー)が見えます。
そんな漁港で獲れる桑名のはまぐりがこちら!!
身がぷっくりしていて柔らかいのが特徴です。
早速、七輪で炭焼きにした焼きはまぐりをいただきました。
身は柔らかく、濃厚でした。かめばかむほどうまみがしみだしてきて、
うまさとありがたさをかみ締めながらいただきました。
“絶滅の危機”から復活への取り組み
こんなにおいしい桑名のはまぐりですが、実は絶滅の危機に瀕していたのです。
最盛期の昭和30年代ごろは、最大3000トンの漁獲量を誇っていました。
それが、環境の変化などにより平成7年には過去最低量の0.8トンにまで減少。
何とか桑名のはまぐりを守りたいと稚貝の放流をしたり、4.5センチ以下のはまぐりはとってはいけないなど規制をかけたりして資源を守ってきました。
努力が実って、去年は70トンにまで回復。
とはいえ、全国の流通量はわずか1%。まさに”幻のはまぐり”なんです。
桑名のはまぐり料理を堪能!
この貴重な桑名のはまぐりを更に堪能すべく、2つのお店に伺いました。
まずは、港の目の前にある食堂へ!
早速いただいたのは、お店一推し!新鮮なはまぐりを贅沢に揚げたフライ丼です。
外はサクサク、中からジュワっとうまみがあふれ出してきました。
次は、桑名で100年の歴史を持つ料亭へ。
店主おすすめの、うまみを逃すことなく一番おいしく味わえる鍋コースで頂きました。
身はとろっとしていて柔らかく、最高でした。また、だしにもはまぐりの旨味が溶け出していて、
身もだしも最上級の美味しさ。
最後は、はまぐりのうまみがたっぷり溶け出しただしを一滴も余すことなく、雑炊で。
はまぐりのうまみがぎゅっと凝縮されていて、体全身ではまぐりを感じました。
料亭直伝「はまぐりのお吸い物」レシピ
ここからは、料亭直伝「はまぐりのお吸い物」レシピを紹介!
まず、水に昆布を浸して1時間おいて出汁とってくださいね。時間がない時は、市販の昆布だしでも代用できます。
その間に、かつおぶしを1分~2分お湯にかけてだしをとってね。
味を調える程度で醤油を入れましょう。できるだけはまぐりの味を引き立てたいので、ちょっとだけにしてくださいね。
昆布だしとかつおだしがとれたら合わせ、はまぐりと一緒に沸騰するまで火を入れましょう。
ここで一工夫。
沸騰しらた香り付けで日本酒を入れてください。大体おおさじ一杯ぐらい。一気に香りがよくなって、味もまろやかになるよ。
最後にお皿に盛りつけ、香味を入れて完成!!!