宮崎県知事選挙 投票率アップに向けた各自治体の取り組みは?
- 2022年12月22日
宮崎県知事選挙の投票率アップにつなげようと、各自治体の選挙管理委員会はさまざまな対策をしています。その取り組みについて紹介します。
都城市 移動式投票所
都城市では20日から投票箱を載せたワゴン車による移動式の期日前投票所が山間地域などを巡回しています。この取り組みは都城市選挙管理委員会が、投票所から離れた地域に住む有権者の利便性向上のため平成30年の市議会議員選挙からすべての選挙で実施しています。
21日は市内の美川町にある下川内自治公民館の前で投票を受け付けました。訪れた有権者は選挙人名簿との照合など必要な確認を済ませたあと金庫から取り出された投票用紙を受け取り、車内の投票箱に1票を投じていました。
投票した女性
毎回利用しています。家の近くで投票できるのでありがたいです。これからも続けてほしい。
国富町 無料タクシー運行支援
国富町では去年から投票所までの移動手段がない高齢者などのために、乗り合いタクシーの運転手に入場券などを見せれば、期日前投票所まで無料で運行する支援を始めています。
えびの市 QRコードで選挙公報へアクセス
こちらはえびの市の投票所への入場券です。
えびの市では今回の県知事選挙から選挙公報が載った県のホームページにアクセスできるQRコードの掲載を始めました。投票に行く直前でもスマートフォンで読み込めばすぐに候補者の訴えなど分かると投票の参考になります。
イオンでの期日前投票所の反応は?
宮崎市では17日から「イオンモール宮崎」で期日前投票所が設けられました。
投票した有権者
いつもは自宅近くの学校で投票しているが、投票日当日が仕事なので買い物ついでに来た。便利でよいと思う
などといった声があがっていました。また、市の選挙管理委員会によると、18日と17日の2日間で4826人が投票に訪れたということです。
自治体の取り組みについて専門家の意見は?
こうした各自治体の投票率UPの取り組みについて、選挙や地方行政などに詳しい宮崎公立大学の有馬晋作学長は、こう分析します。
有馬学長(宮崎公立大学)
各自治体が投票のアクセスをより良くするために模索しているのは非常にいい取り組みだ。今後、どれが効果的だったのかを検証し、ほかの自治体とも共有して広がっていくといいのでは。
こうした取り組みが県内にどんどん広がって、誰もが投票しやすい環境が実現していくと投票率の向上も期待できます。