コロナ禍ふるさと宮崎のチキン南蛮をアンテナショップで堪能

2022年08月30日

WEB特集

東京新宿の駅のすぐ近くに宮崎県の公式アンテナショップ・新宿みやざき館KONNEがあります。宮崎の名産品を並べて、東京で多くの人に宮崎のことを知ってもらいたいという施設です。このアンテナショップで、宮崎のご当地グルメ・チキン南蛮も食べられるとのこと。コロナ禍で宮崎への帰省を控えている人も少なくないと思いますが、このアンテナショップのチキン南蛮は宮崎出身者にどんな風に受け止められているのか？私も実際に足を運んでみました！

新宿みやざき館KONNEはどこにある？

KONNEは、新宿駅とバスタ新宿のすぐ近くと交通至便の場所にあります。新宿サザンテラスにあり、ショッピングや散策途中に立ち寄るには絶好の場所です。県産材の飫肥杉を使った明るくあたたかい雰囲気のアンテナショップです。

宮崎出身者が納得する味を！

KONNE2階が宮崎の郷土料理を味わえるレストランフロアになっています。来ました！これが、新宿みやざき館KONNEの「若鶏のチキン南蛮」です！たっぷりタルタルが好きな私はこの見た目がたまりません。宮崎のチキン南蛮は、タルタルソースたっぷりのお店もあれば、無いお店もあります。鶏肉の部位もタルタルに使用する食材も様々です。レストランでは「宮崎県の方に食べて頂いて美味しいと言っていただける味」を目指しているそうです。

鶏肉は「宮崎県産若鶏のもも肉」、タルタルソースは、卵、玉ねぎのほか、ピクルス（レリッシュ）、パセリなどを使用しているそうです。若鶏に衣をつけて揚げた後に甘酢をくぐらせていますが、酸味は控えめで、フルーティな甘みの南蛮酢が特徴だそうです。

さて、お味は？美味しい！ほどよい酸味の甘酢とクリーミーなタルタルが絶妙のハーモニー！絶妙としか言いようがない。それがチキン南蛮なんです。ナイフとフォークではなくお箸で食べるスタイル。食べやすいサイズの鶏肉も、とても柔らかい。宮崎に2回勤務している私ですが、宮崎で食べる味と変わらないと感じました。『これが宮崎のチキン南蛮ですと胸を張って言いたい！』そんな宮崎アンテナショップのレストランの思いが伝わるお味。シャキシャキ野菜もとても美味しかったです。

日南の郷土料理カツオ飯まで！？

メニューは「若鶏のチキン南蛮」だけではありません。宮崎県の南部、日南市には「カツオめし」という郷土料理があります。漬けにしたカツオをご飯の上に乗せて出汁をかけるものです。レストランでは、濃厚な卵の黄身とカツオを食べた後、出汁を掛けるという独自のアレンジで提供しています。カツオは季節や天候によっては仕入れることができないこともあり、毎日提供できる訳ではないとのこと。夏場は宮崎からカツオを仕入れることが難しく、時期が来たら生のカツオを仕入れる予定だそうです。

ちなみにランチタイムの定食は圧倒的に若鶏のチキン南蛮定食が人気で4割から5割ほど、冷や汁定食にも若鶏のミニチキン南蛮がついていて2割から3割ほど、続いて、カツオ飯定食、みやざき地頭鶏の親子丼定食の順だそうです。ふるさと宮崎の味、皆さんは何を食べたいですか？

まだまだ宮崎の名産品がずらり

1階は宮崎の名産品を集めたショッピングフロアになっています。地鶏の炭火焼に、マンゴーなど果物の加工品、地元の柑橘類へべすや、魚のすり身で出来た飫肥天、切り干し大根などの乾物、そして本格焼酎などなど。こうした品々を生み出す宮崎の豊かな自然の底力を感じました。懐かしくて購入する宮崎出身の方はもちろん、県外の方にもひとつでも多くの宮崎の味に触れて頂きたいですね。

コロナ禍でも…ふるさとの味を

レストランの相川真輝店長によりますと、宮崎出身のお客さんは毎日来店しているのではないかとのこと。そうしたお客さんの中には「コロナで宮崎に帰れないから、故郷の味を感じたかった」と話される方も多いそうです。先日、家族連れが来た時も、宮崎出身のお母さんが「子供にちゃんとしたチキン南蛮を食べさせたかった」と話していたとか。相川店長は「お母さんの言葉は印象的で嬉しくもあり、改めて気持ちが引き締まる思いがしました」と話していました。コロナで遠くなってしまったふるさと宮崎の味を、アンテナショップのレストランが繋ぐ役割をしていたんですね。