四国中央市　丸い山芋 “やまじ丸”　デザートにもお料理にも 【動画】

「山芋」と聞くと、なが～い芋を思い浮かべませんか？
四国中央市の特産「やまじ丸」はなんと、丸い形が特徴の山芋なんです。 その産地を訪ねました。

（ＮＨＫ松山放送局　國武唯奈）

“丸い山芋”を求めて･･･

四国中央市土居町の農家、萩尾久美男さん。
山芋の丸い形に魅了され、栽培を始めて50年のベテランです。

やまじ丸・収穫してみた！

萩尾さんは約60アールの畑で年間５トンのやまじ丸を生産しています。
こぶし大の大きさで、ほとんどが250グラム以上と何とも立派な見た目。
でこぼこが少なく丸い形がおいしいそうです。

特別に取れたてのやまじ丸を試食！
しゃきっとした歯ごたえに加え、噛めば噛むほど甘みも強く感じました。

萩尾さんならではの工夫が・・・

四国山地から「やまじ風」が強く吹き下ろす四国中央市。
風の影響を直接受けない芋類の栽培が適しているといいます。
収穫後の作業の工夫・・・それは、「バリカン」をつかうこと！
こうすることで、根っこがきれいに取れるそうなんです。
地域のブランド特産品として、全国にも出荷しています。

やまじ丸のお手軽レシピ

やまじ丸を使った美味しいレシピを河村洋子さん・高橋千恵子さんのお二人に教えていただきました。

【きなこ団子】

＜材料＞
すりおろしたやまじ丸　３００ｇ
砂糖　２００ｇ
きな粉　２５０g
蜂蜜　大さじ５

＜作り方＞
① 砂糖ときな粉を混ぜ合わせたら、すりおろしたやまじ丸を入れる。
② なじませたら蜂蜜を入れ、一塊になったらきな粉をまぶして一口大に切ったら完成。

やまじ丸のなめらかな食感と甘さを感じました。
一度食べると手が止まらないほどおいしかったです・・・。

デザートはもちろん、お料理にも合います。

【団子汁】

＜材料＞
すりおろしたやまじ丸　２００ｇ
だし汁　３カップ
水　６カップ
みそ　４５ｇ
ねぎ　1本

＜作り方＞
① だし汁3カップと水を入れて温める
② すりおろしたやまじ丸をスプーンなど使って丸くしてお鍋に入れる
③ 切ったネギ、みそを溶かして完成

弾力がありお餅のような食感で、ほんのり甘さも感じました。

【やまじ丸のふわとろ鉄板焼き】

＜材料＞(2人分)
すりおろしたやまじ丸　２００ｇ
卵　1個
めんつゆ　適量
ねぎ　適量
かつお節　適量

＜作り方＞
① すりおろしたやまじ丸・卵・めんつゆをボウルに入れて混ぜる
② 油を引いたフライパンに①を入れて弱火で5分～7分ほどふたをして焼く
③ お皿に移して、お好みでねぎ・かつお節をかけたら完成

小麦粉を使っていなくても、ふわっとした食感とやまじ丸特有の粘り気が魅力的で、ソースや醤油をかけてもよく合うそうです。

感想

最初は丸い形が本当に山芋なのかと疑いましたが、切ってみると断面はやはり山芋、すりおろしてみると、粘り気が強く、甘さもしっかりありました。たくさんの人に喜んでもらいたいという萩尾さんの思いを感じました。食べ応えもあり、色々なレシピに使えるやまじ丸の収穫は今月いっぱいまで。来シーズンは11月から収穫が始まるということで、私も待ち遠しいです！