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北野 剛寛

県民オペラ準備中!

みなさんこんにちは!アナウンサーの北野剛寛です。

きょうは松江局のディレクターが密着しているオペラの話題についてご紹介します。

2月25日と26日に上演が予定されている「しまね県民オペラ2023『ラ・ボエーム』」

2月19日に最初の通し稽古が行われました。

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「ラ・ボエーム」はオペラの巨匠プッチーニの代表作です。

19世紀のパリを舞台に、自由を謳歌する若者たちの青春と恋愛を重厚な音楽で描きます。

フルオーケストラ演奏のこのオペラ、出演者や演出家はプロの方々ですが、

実はさまざまな分野で島根県民の力も結集して制作されているんです。

 

例えば、合唱のみなさんは公募で島根県各地から集まった一般参加の方々と、

地元の松江プラバ少年少女合唱隊の混成チーム。

普段は地元の合唱団に所属している方や、音楽の先生を目指している地元の大学生など、

小学生から70代まで総勢66人のメンバーで構成されています。

 

「小さい頃から合唱をしてきてこんな舞台に立てる日が来るなんて」

「あこがれのソリストと同じ舞台に立てて嬉しい」などと興奮気味に話すみなさん。

去年9月から稽古を始め、仕事や学校の合間を縫って練習に励んできました。

初めての通し稽古では、歌だけでなく演技の段取りや舞台裏の動きなどを入念に確認したそうです。

 

そして、そんなみなさんが身を包む衣装。

作品の舞台となる19世紀のパリを再現しているのですが、

なんと、多くは地元の皆さんによる手作りなんです。

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しかも、島根県に住む人々から寄付で集められた古着を再利用。

例えばこちらの子役の子が着ている上着と、

紳士のコート(下写真)にあしらわれている袖の生地が同じデザインですよね。

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寄付された大人用のコートを子供用にリメイクし、

そこで出た端切れを別のジャケットにあしらい、当時の雰囲気に近づけたそうです。

 

この他にも、さまざまな地元の人々の思いが込められたしまね県民オペラ2023『ラ・ボエーム』。

その裏に秘められた熱いドラマを、

3月7日(火)放送の「しまねっとNEWS610」のディレクターズラボで詳しく紹介します。

お楽しみに!

 

 

投稿者:北野 剛寛 | 投稿時間:18:45

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