よみがえる阿蘇神社の楼門 地元の人の思いは
~ 神社は「ものさし」のような存在 ~【NHKプラスで見逃し配信中!】
- 2023年12月12日
7年前の熊本地震で被災した阿蘇神社。
神社のシンボル「楼門」が完成し、12月7日、7年8か月ぶりにお披露目されました。
復旧工事に携わった人や地元の人たちの声を、シリーズでお伝えします。
今回は神社の近くで写真のスタジオを営む 松岡 吹雪(まつおか・ふぶき)さんに、思いを聞きました。
楼門の囲いが取れた11月18日、七五三で息子と写真を撮る女性に出会いました。
松岡 吹雪(まつおか・ふぶき)さんです。
地震があったときは涙がでるくらいきつかった。
仕事でもずっと七五三のときに来ていたので、楼門の囲いが外れた姿を見るとうれしいです。
阿蘇神社のすぐ近くで、七五三などの写真を撮るスタジオを営む松岡さん。
神社の近くで生まれ育ち、幼いころから幾度となく家族で神社を訪れてきました。
そこで、数えきれないほどたくさんの家族写真を撮ってきたといいます。
神社とともに映った、数々の写真。
変わらぬその姿を通して、その当時の自分を、より鮮明に振り返ることができると考えています。
子どものころに楼門の柱と写った写真では 楼門が太く見えるように、神社は「ものさし」のような存在です。今ある神社と一緒に、思い出として記録を残してほしい。
11月、完成間近の楼門を訪れた松岡さん。
復旧した神社のシンボルを、写真で多くの人に楽しんでもらいたいと考えています。
これまでは、楼門の前で写真撮影を求められても工事中で「ちょっとさみしいね」と言われることもありました。今後は自信持って「これが阿蘇神社の楼門です」と言えます。これからは楼門の前をメインに撮影して、たくさんの人に自慢していきたいです。