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先生向け高校講座の使い方

東京都立
一橋高等学校 通信制

レポート課題で使う

「初めてでも大丈夫!生徒が課題を”自分のこと”として考えるための、高校講座のシンプルな使い方。」

一橋高等学校 通信制山口瞳先生

高校講座を使う目的は?

生徒が課題を自分の問題としてとらえて発展させ、学んだあとの人生に役立てる
映像を通して、学ぶ楽しさが生徒の中に生まれてくる

高校講座を活用する
2つのシチュエーション

  • レポート課題:高校講座を視聴して解答する「視聴問題」を設定。
  • 自宅学習:デリケートな問題も、自宅で周りの目を気にせずに勉強することができる。

どうして高校講座?

一橋高等学校 山口瞳先生「集団では扱いづらい内容をも学ぶ、家庭科。」
家庭科で、レポート課題の視聴問題や、自学自習のツールとして高校講座を活用しています。
スクーリングでは、「みんなと協力して実験する」「ほかの人の意見を聞く」といった、生徒が「集まっているからこそできる」ことを扱うようにしています。ただ、家庭科では望まない妊娠や児童・高齢者虐待といった、「大切ではあるが、生徒の状況によっては取り上げにくい問題」もあります。このような分野についても、これからの人生と社会をよくするために正しく理解し、自分のこととして考えることが重要です。
自宅で高校講座を視聴することで、生徒は周りの目を気にせずに勉強することができます。そして、見るだけで終わらせないために、課題化することが大切です。番組を見て“理想論を知る”だけではなく、そこから課題に取り組むことで、生徒には「自分ならこうしたいな」と考える土台を作ってほしい。
同時に、生徒に高校講座を知ってもらうきっかけ、自分に合った学習の仕方を見つけてもらうきっかけにもなります。

レポート課題:映像を通して学び、解答する、視聴問題

レポート課題では、「見ないと解けない問題」として視聴問題を設定しています。
まず、番組に出てくるテロップを参照して解答する問題です。重要語句など、教科書の太字の部分を写してしまえるような言葉だと、映像を見ずに解答できてしまいます。そのため、必ず映像を見ないと答えられない問題にしています。

また、今の社会が抱える課題を自分の問題としてとらえ、考えを発展させていくために、医療や健康、現代社会、政治・経済、生物など、さまざまな切り口のある家庭科は、横断的に学ぶことができる教科だと考えています。
例えば、住生活を学ぶ中で、ハザードマップを扱っています。以前はスクーリングで学校の周辺を取り上げていましたが、生徒自身に自宅がある地域はどうなっているのかを調べてほしいという思いがありました。そこで、レポート課題の視聴問題に組み込むことに。番組では映像を通して、ハザードマップがいったいどういうものなのかわかるように解説されています。レポート課題では必ず高校講座を視聴するため、生徒は実際にハザードマップを調べる上で、共通の知識を得ることができます。単に教科書を読んでハザードマップを調べるよりも、高校講座を見ることで「映像だからこそ現実味があり、理解が深まった」という声が生徒からも聞かれ、実感の伴った深い学びにつながっています。

高校講座を活用したレポート課題pdfダウンロード

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