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先生向け高校講座の使い方

新潟県立
新潟翠江高等学校

視聴レポートで使う

「レポートに視聴問題を設けることで、日本史の理解が深まりました!」

新潟翠江高等学校大澤隆先生

高校講座を使う目的は?

  
学習内容の理解を深める!
自学自習の習慣化を図る!

高校講座を活用する
シチュエーション

  • レポート:番組の「まとめ」の部分を視聴して記述する問題を設ける。

どうして高校講座?

新潟翠江高等学校 大澤隆先生
「『暗記科目』に苦手意識を持つ生徒の学習を助け、理解を深める」
本校での高校講座の利用は、数学科の教諭が「生徒が理解を深めるためには?」と考え、レポートに高校講座の番組をリンクさせたのがはじまりです。また、スクーリングで「数学I」の番組を生徒に視聴させ、反応が良かったことから高校講座を継続して利用するようになりました。その後、学校として放送教育の実践・研究を進めていくことになり、私自身が担当する「日本史B」でも高校講座を利用するようになりました。
生徒が利用するシーンは、主にレポート作成時です。

レポートの各回の最後に、高校講座「日本史」のまとめの部分を視聴して記入する穴埋め問題を用意しています。視聴環境がなく見られない生徒もいるため、評価の対象とはしていませんが、理解を深めるのに役立つということを生徒に伝えています。早送りをしてまとめの部分だけを見る生徒もいますが、負担を感じない分量だからこそ、逆に番組の本編も気になって見る生徒もいます。この取り組みは昨年度から始め、現状では5割弱の生徒が解答していますが、ほとんど正解していることから番組を見ているということがわかります。また、通年の科目履修の感想として「高校講座を見て、よく理解できた」というコメントを書く生徒もおり、手ごたえを感じています。
日本史のレポートの設問は、「教科書本文を抜粋して、問いは一問一答」という形式が多くなるため、生徒にとっては言葉だけ覚えれば良いという認識になりがちです。そもそも通信制の生徒に限らず、歴史は暗記科目というイメージが強くあります。ところが番組を見ると、つながりがわかり、ストーリーがわかると理解が深まって「面白い!」となります。レポートと関係なく番組を見たいという感想も生徒から聞こえてくることから、歴史の“流れ”の部分に興味を持ってもらえていると感じます。
番組がレポートを「自学自習の良質なペースメーカー」にする
通信制高校においては自学自習が大前提ですが、自分を律することは誰にとっても実は大変なことです。レポートには提出期限があるので、生徒にとってはそれがペースメーカーの役割を果たします。その中で視聴問題に取り組むことで、番組が生徒の興味関心をより高めてくれます。すると、科目に対しての食いつきが変わってきます。視聴問題をしっかり取り組んでいる生徒に「よくがんばっているね」と声をかけると、「(番組を見て)日本史が好きになった」と答えてくれたことがありました。こういった経験からも、高校講座は「レポート」というペースメーカーを良質なものにする重要な要素になっていると感じています。

生徒の中には、何らかの挫折の経験から通信制の本校を選ぶ生徒もいます。そうした生徒は、卒業だけでなく相当学年に「進級」することが自信につながっています。高校講座を利用した視聴問題は、彼らの達成感やモチベーションを高めるのに、質・量の側面から役立っています。

高校講座を活用したレポート課題pdfダウンロード

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