早期発見が難しい小腸がん 複数ある検査法を知っておこう

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小腸がんの診断

小腸がんの診断

小腸がんを診断する手順は、まずは問診で病歴などを詳しく聞きます。そのうえで、カプセル内視鏡による観察を行い、その結果小腸がんが強く疑われる場合にはダブルバルーン内視鏡による観察や組織の採取を行います。内視鏡検査の結果NETの疑いが強い場合には、ソマトスタチン受容体シンチグラフィーなどの検査が行われます。

カプセル内視鏡とダブルバルーン内視鏡

カプセル内視鏡
ダブルバルーン内視鏡

画像:国立がん研究センター 内視鏡部 坂本琢・角川康夫

カプセル内視鏡は、小型カメラが付いたカプセルをのみ込み、小腸を通過していく間の映像を記録します。ダブルバルーン内視鏡は、2つのバルーンを膨らませる特殊な内視鏡を小腸に入れて病変を観察します。腫瘍が胃に近い場合は口から入れ、大腸に近い場合は肛門から入れていきます。カプセル内視鏡と異なり、腫瘍の組織を採取することができ、それを詳しく調べてがんのタイプ・悪性度などを診断します。これらの検査は、がん専門病院や大学病院などで受けることが可能です。

ただし、小腸は全長6メートルほどあるため、小腸の真ん中あたりに腫瘍がある場合、ダブルバルーン内視鏡が届きません。その場合は、診断と治療をかねておなかを開く手術を行います。

ソマトスタチン受容体シンチグラフィー

ソマトスタチンの受容体
ソマトスタチン受容体シンチグラフィー

NETの場合、腫瘍の細胞にソマトスタチンというホルモンに対する受容体が現れます。そのしくみを利用した検査が、ソマトスタチン受容体シンチグラフィーです。まず患者さんにソマトスタチンに似た構造の薬を注射し、そうするとその薬が受容体のあるNETに集まります。この薬には微量の放射性物質がついており、それをSPECTという方法で感知して画像に映し出します。上記、右の図の白く光っている箇所が実際に映し出されたNETで、その位置や大きさが詳しくわかります。この検査は、がん専門病院や大学病院などで受けることが可能です。

詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2018年4月号に詳しく掲載されています。

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この記事は以下の番組から作成しています

  • きょうの健康放送
    シリーズ よく知られていないがん「小腸がん」