選択肢が大きく変わった!「尿路結石」の治療

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尿路結石 どんなときに治療が必要?

尿路結石の中でも尿管に結石がある場合、大きさが7~8ミリ以下であれば、特に治療しなくても半数近くの患者が尿と一緒に自然に石を排出します。しかし、「1か月以上たっても結石が出てこない場合」や「1センチ以上の大きな石の場合」は、積極的な治療を検討します。

3つの治療法

尿路結石の治療法

尿路結石の治療には、大きく分けて、「ESWL(体外衝撃波結石破砕術)」「TUL(経尿道的結石破砕術)」「PNL(経皮的結石破砕術)」の3つの方法があります。PNLは背中から腎臓に穴を開けて内視鏡を通し、結石を砕く治療法で、腎臓の中の大きい結石に対して行われますが、件数はそれほど多くありません。数年前まではESWLが治療の9割ほどを占めていましたが、TULで治療を行うケースが急速に増え、現在はTULとESWLがほぼ同じくらいになっています。

ESWL(体外衝撃波結石破砕術)による治療

ESWL(体外衝撃波結石破砕術)

ESWL(体外衝撃波結石破砕術)は、体の外から結石に向かって目に見えない衝撃波を照射し、結石を砕く治療法です。患者によっては、衝撃波が当たるときに痛みを感じるため、強い痛み止めを希望する場合もありますが、麻酔なしで治療を行うことができます。治療時間は1時間程度で、医療機関によっては日帰りで行っているところもあります。おおむね1センチ未満の尿路結石に対して行われます。

TUL(経尿道的結石破砕術)による治療

TUL(経尿道的結石破砕術)は、内視鏡を尿道から入れて、尿管や腎臓の結石をレーザーなどで砕く治療法です。35年ほど前からある治療法ですが、最近、治療に使う内視鏡などの道具がめざましく進歩したため、再注目されています。

腎臓や尿管にある結石を治療する際に使うのは、「軟性腎盂・尿管鏡」と呼ばれる内視鏡です。最新の物は直径3ミリほどと、従来の内視鏡の半分以下の太さになっています。また、素材が改良されて大きく曲げることができるため、尿管や腎臓を傷つけずに、結石まで内視鏡を送り込むことができるようになりました。

TULの特徴

TULは、体の外から衝撃波を照射するESWLに比べて、より確実に結石を砕けることや、より硬くて大きな石も壊せることがメリットです。1センチ以上の結石では、ESWLより治療成績が良いと報告されています。デメリットとしては、麻酔が必要で、2~4泊程度の入院が必要になることが挙げられます。担当医と相談し、自分に合った最善の治療法を探しましょう。

詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2017年11月号に詳しく掲載されています。

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