薬(降圧剤)をのんでも血圧が下がらない原因と症状に合わせた対策

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高血圧 原発性アルドステロン症 動悸(どうき)がする 息切れがする・息苦しい 循環器・血管

薬をのんでも血圧が下がらない二次性高血圧

二次性高血圧 主な原因

血圧を下げる薬を指示通りにのんでいるのに、なかなか血圧が下がらない場合に疑われるのが、二次性高血圧です。
二次性高血圧とは、何らかの病気によって起こる高血圧のことをいいます。一般的な高血圧とは異なり、減塩や肥満解消、運動など生活習慣を改善したり、薬をのんだりしても、血圧は下がりません。ところが、原因となる病気を治療すれば、高血圧を治すことができます。二次性高血圧は、高血圧全体の1?2割を占めると考えられています。

二次性高血圧を招く病気はさまざまありますが、なかでも多いのが副腎や腎臓で起こる病気です。代表的なものには、原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫、腎血管性高血圧などがあります。

副腎が原因の原発性アルドステロン症による高血圧

副腎が原因の高血圧

高血圧の約10%の人で原発性アルドステロン症というホルモンの病気が原因になっていると考えられるようになっています。

アルドステロンは、副腎から分泌されるホルモンです。副腎は、左右の腎臓の上にある3cm程度の小さな臓器で、副腎皮質ホルモン副腎髄質ホルモンを分泌しています。アルドステロンは副腎皮質ホルモンの1つで、腎臓での塩分の再吸収を促進し、体内の塩分を増やす作用があります。そのため、過剰に分泌されると、食事から塩分をとり過ぎていなくても、血圧が上がってしまうのです。

アルドステロンが過剰に分泌される原因は、「副腎に腫瘍ができる」「副腎全体が大きく腫れる」の2つに大別されます。腫瘍は片側にできることが多く、ほとんどが良性です。副腎が腫れる場合は、多くは両方の副腎に起こります。

原発性アルドステロン症の症状

原発性アルドステロン症の患者さんは、一般的な高血圧の患者さんと比べても、脳卒中や心筋梗塞、心房細動(不整脈)のリスクが非常に高く、危険な高血圧といえます。ただし、血圧が高くなる以外に大きな特徴がない場合が多いので、見逃されてしまうケースが少なくありません。
しかし、病気を疑うサインは現れています。

原発性アルドステロン症の症状

原発性アルドステロン症を疑うポイントはいくつかあります。まず、「これまで血圧が高くなかったのに急に高くなった」という場合です。この病気では急に血圧が上がるため、多くの患者さんが血圧が高くなった時期を特定できます。

「若いのに下の血圧が100mmHgを超えている」という場合も、この病気の可能性が高くなります。通常、30~40歳代の比較的若い人の高血圧では、下の血圧はそれほど高くなりません。しかしこの病気では、下の血圧が高くなるのが特徴です。

また、尿を凝縮する腎臓の働きが低下して尿の量が増えるため、「夜、トイレに行く回数が増える」のも特徴です。さらに、「薬を3種類以上のんでも血圧が下がらない」「40歳以下で脳卒中を発症した」という場合も、この病気が潜んでいる可能性があります。

原発性アルドステロン症が疑われる場合、まずかかりつけの内科を受診してください。血液検査で血中のアルドステロン値が高いなどの異常が見つかったら、ホルモンの専門医を紹介されます。

この記事は以下の番組から作成しています

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    気づきにくいホルモンの病気「治りにくい高血圧の原因・副腎」