控えたい薬のリスト

高齢者には副作用が強く出やすいため控えたい薬が数多くあります。そのリストが『高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015』(日本老年医学会などが作成)という医師むけの冊子に公表されています。ガイドラインには、特に慎重な投与を要する29種類の薬の名前が示されているほか、不眠症・うつ病、認知症、呼吸器疾患、循環器疾患、高血圧、糖尿病などの病気ごとに、どの薬がどう問題なのかが詳しく示されています。
ガイドラインの対象は主に75歳以上ですが、75歳未満でも介護を受けている人や要介護に至る手前のフレイルという状態(筋力の低下や認知機能の障害で心身が全体的に弱くなっている状態)の人も含みます。