がん治療を個別にカスタマイズ!ケア・プランニングシート

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ケアプランニングシートとは

医師に自分の気持ちを伝えるのは、ハードルが高くて難しいと考えている人は多いのではないでしょうか?

例えば、がん治療を受けている患者さんにおいては、

  • 「子どもの運動会に参加したい」という希望があるけど、治療期間中だからあきらめている。
  • 抗がん剤の副作用が少し出たけど、医師の言うとおりに治療をしたほうがよいと思うので、伝えない。

といったケースが考えられます。これは、「医師の提案どおりに治療を進めないと、がんがよくならない」「医師に申し訳ない」といった考えが患者さん側にあるからと考えられます。しかし、ある程度の期間であれば治療を少しずらすことも可能です。また、副作用のない薬に変更することが可能な場合もあります。少しでも自分に合った治療を受けるためには、医師に“こうしたい!”と気持ちを伝えることが大切です。そこで提案したいのが「ケア・プランニングシート」の活用です。

ケア・プランニングシート
(守田亮医師らが考案)

「ケア・プランニングシート」には、「氏名」「年齢」「性別」「自分の診断」のほか、「趣味」そして「好きな食べ物」、さらに「治療中に避けたい副作用」や「治療しながら・治療が落ち着いたらやりたいこと」などの記入欄があります。医師にお任せという患者さんが多いのですが、よく話を聞いてみると、実は具体的な希望がある場合もあります。ケア・プランニングシートを使うと、そのような患者さんの些細な要望を汲み取ることができ、看護師や医療スタッフと情報共有して治療に活かしていくことができます。

この「ケア・プランニングシート」でなくても、「自分の希望」を箇条書きでメモに書いて、受付に提出してみましょう。自分に一番あった治療がきっとみつかるはずです!

詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2023年1月 号に掲載されています。

きょうの健康テキスト
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