Aさん(27歳・男性)の趣味は、サーフィンと筋トレ。週1~2回ジムに通い、毎回自分を追い込みます。トレーニング後は日焼けマシーンで肌を焼くのがおきまりのコースです。激しいトレーニングで筋肉痛になった時には、市販の湿布を貼っていました。
ある朝、目覚めると、Aさんは内ももに強いかゆみを感じました。
「内ももを見たら赤くただれていて、その形が長方形になっていたので、湿布でただれてしまったんだなと感じました。」
何気なく貼っていた湿布。実はこれがAさんのバッドチョイスだったんです!
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Aさん(27歳・男性)の趣味は、サーフィンと筋トレ。週1~2回ジムに通い、毎回自分を追い込みます。トレーニング後は日焼けマシーンで肌を焼くのがおきまりのコースです。激しいトレーニングで筋肉痛になった時には、市販の湿布を貼っていました。
ある朝、目覚めると、Aさんは内ももに強いかゆみを感じました。
「内ももを見たら赤くただれていて、その形が長方形になっていたので、湿布でただれてしまったんだなと感じました。」
何気なく貼っていた湿布。実はこれがAさんのバッドチョイスだったんです!
Aさんはすぐに皮膚科を受診し、炎症の原因を調べてもらいました。すると診断名は、ケトプロフェンによる「光アレルギー性接触皮膚炎」でした。ケトプロフェンとは、一部の湿布に含まれる痛み止めの成分です。湿布をはがした後もケトプロフェンは皮膚に残り、紫外線に当たるとその成分が変化します。そしてその結果生まれた物質に対するアレルギー反応で炎症が起きていたのです。
湿布薬のパッケージを見ると、「貼った部分を紫外線にあてると光線過敏症をおこすことがあります」と、注意書きがしっかりと記載されていました。Aさんは、その注意書きを見落としていたのです。そのため、いつものように日焼けマシーンで紫外線を浴びて、発症してしまったと考えられます。
Aさんはステロイドののみ薬と塗り薬・抗ヒスタミン薬による治療を始めました。しかし湿布を貼った後3か月ぐらいまではケトプロフェンが皮膚に残っているため、再発のリスクがあります。
その間は日光に当たらないように、外出時には帽子をかぶり、サーフィンをするときにも必ずボディスーツを着るようにしました。こうして3か月をやり過ごせば、そのあとは、症状は出なくなるはずです。
「夏にはバリにサーフィンをしに行く予定です。(その頃には治っているはずなので)楽しみです。」