アトピー性皮膚炎の治療「ステロイド薬」の適切な使い方

更新日

部位によって薬を使い分ける

部位によって薬を使い分ける

アトピー性皮膚炎を改善し、症状をコントロールする治療の1つが薬物療法です。皮膚の炎症を鎮めるには、ステロイド外用薬や、免疫調整作用のあるタクロリムス外用薬が使われます。体の部位によって皮膚の角層の厚さが異なり、薬の吸収率が異なります。腕の内側を1とすると、頬は13と吸収率が高く、足首は0.4と低くなります。部位によって効き目の強さが異なるステロイドやタクロリムスを上手に使い分けることが大切です。たとえば、頭皮にはローションタイプのステロイドを、顔にはタクロリムスを使い、足首には少し強いステロイドを使うなどと処方される場合があります。医師は、症状の程度・年齢など総合的に判断して薬を選択しますので、指示通りに薬を使い分けてください。
薬は朝晩たっぷり塗ることが大切です。皮膚にすり込むのではなく、盛り上がった炎症部分にも薬がのっているように、たっぷりと指にとり、皮膚にのせるように塗ります。

薬をやめるまで

薬をやめるまで

皮膚がきれいになると薬をやめたくなりますが、良くなったからと言って急にやめてはいけません。一見きれいに見える皮膚の下では、まだ炎症が続いているので、治療をやめると再発してしまいます。皮膚がきれいになっても、薬を継続することが大切です。炎症が落ち着いてきたら、薬を使う頻度を徐々に減らしたり、より弱いステロイドやタクロリムスに変更し、悪化しそうになったら、薬を使う頻度を増やすようにします。この方法を続ければ、少量の薬で症状をコントロールできるようになります。軽症や中等症の人は、最終的にはスキンケアだけでよい状態を保つことも可能です。ただし、薬をやめたあともスキンケアは毎日続けてください。