しっかり治そう アトピー性皮膚炎「皮膚バリアを強くする」

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体の洗い方と保湿の方法

体の洗い方と保湿の方法

アトピー性皮膚炎の発症には、皮膚バリアの機能低下が関係していると考えられています。角層や皮脂膜から成る皮膚バリアを強くするには、まず正しく洗うこと、そして正しく保湿することが大切です。
皮膚バリアはわずか0.02ミリと薄いので、体を洗うときにタオルなどで強くこすると壊れてしまいます。せっけんをよく泡立て、泡で包み込むように洗いましょう。こすらなくても、よく泡立てた泡をのせるだけで汚れは落ちます。泡が残らないようにお湯でよく洗い流し、柔らかいタオルで水滴を押さえるように水分を拭き取ります。拭くときもタオルでこすらないようにしましょう。
入浴直後で皮膚が潤っているときに保湿剤を使って皮膚に「フタ」をすれば、皮膚バリアの代わりに水分の蒸発や外からの刺激を防いでくれます。保湿剤にはワセリン・クリーム・軟膏・ローションがあるので、好みに合うものを使えばよいでしょう。ただし、なるべく刺激の少ないものを選びます。

汗をかくのは悪いことではない

汗が長時間皮膚に残っていると、汗に含まれる成分が皮膚を刺激して、症状を悪化させてしまいます。しかし、最近の研究では、汗をかかないようにしている患者さんより、汗をかくように指導した患者さんの方が、症状が改善したという報告があります。汗には皮膚を潤してバリア機能を高める働きがあるのです。ただし、汗をかいたらこまめに洗い流すか、ぬれたタオルで汗を拭き取り、保湿してください。

この記事は以下の番組から作成しています

  • きょうの健康放送
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