飛び立てH3!「ロケットの町」南種子町の畳店もおもてなし
- 2023年02月13日
日本の新たな主力ロケット「H3」の打ち上げが迫っています。
「ロケットの町」、種子島の南種子町には、打ち上げにあわせ、ロケットに関わる多くの関係者や観光客が集まります。訪れた人を楽しませる、この町にしかない“おもてなし”があります。老舗の畳店の取り組みを取材しました。
鹿児島局報道カメラマン 笹原怜奈
ロケットの町の畳店
「ロケットの町」、種子島の南種子町。創業64年の山田タタミ店では、見た人が思わず笑顔になる南種子町ならではのおもてなしの”あるもの”を作っている。
”あるもの”を作っているのが2代目の山田薫さんと3代目を引き継ぐ息子の山田竜斗さんです。
見た人が思わず笑顔になるのが「ロケット柄の縁(へり)がついた畳」。薫さんが15年ほど前にロケットの打ち上げを見た時に、畳にもロケットのデザインをほどこせないかと考えたものです。
ロケットの打ち上げと畳屋さんって関係なさそうですが、やっぱり南種子町といえばロケットの町なので、何かロケットにちなんだものができたらなと思っていました。
ロケット柄のへり
「ロケットの町」を身近にある畳でも感じてもらいたいと作り始めた縁。こんな色もあったら喜んでもらえるかと考えているうちにいまでは7色にまで増えました。
山田薫さん
珍しい、可愛いと言って連絡があったりして、うれしい気分になりますね。
宿泊施設や飲食店にも
ロケット柄の縁を作り始めて10年がすぎ、いまでは島を訪れた人がふと目にし、そして肌で触れられるさまざまな場所にロケット柄の縁の畳が。ロケットに携わる仕事や観光で訪れた人が宿泊する部屋に、そして飲食店ではこの畳の上で島の味を楽しむことができます。
仕事で福岡から訪れた男性
非常に新鮮でよかったです。
宇宙センター内の電気設備に携わる男性
ここに来て初めて見ましたが、すごくおしゃれで、南種子町ならではでいいと思います。(H3の打ち上げに向けて)ドキドキしています。本当に成功して欲しい、それだけです。
ロケットの町だと自慢していければ
ずっとロケットの打ち上げが続き、町で暮らす人たちが”ロケットの町”だと言うことを自信を持って、自慢していければと思います。
山田さんはこの先も「ロケットの町」の畳店として、地域を盛り上げ、元気づける取り組みを続けていきたいと話していました。
取材後記
種子島を訪れるといろいろな場所でロケットのモニュメントやデザインを見かけ、島のみなさんのロケットへの思いを感じます。この先もロケットとともに歩む町の姿を取材したいと思います。