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コロナ禍の国際交流員 種子島のために「いま」できること

  • 2022年05月27日

種子島の西之表市にはアメリカから来た国際交流員の男性がいます。インバウンド促進などのため初の国際交流員として着任したのは2019年8月。待っていたのはコロナ禍で「交流」自体が制限されるという現実でした。

島のために自分はいま何ができるのか。

模索しながら取り組む姿を取材しました。

(NHK鹿児島カメラマン 笹原怜奈)

コロナ禍の国際交流員

皆さん、どうも、

国際交流員のライアンです。

(ライアンさんのコラム)

種子島の西之表市役所の経済観光課で働いているライアン・ゼェイクスさん。
国際交流員として3年前にアメリカから島に招かれました。

西之表市国際交流員 

ライアン・ゼェイクスさん

「外国人は種子島に少ないです。私でしか紹介できないことを紹介できるのが楽しいです」

初の国際交流員 しかし・・・

「鉄砲伝来の地」種子島。

西之表市初の国際交流員として、インバウンドの促進や、青少年の国際交流など島の活性化を期待され島へと招かれたライアンさん。

学生時代、中国に留学していたときに、日本人の友人が出来たことから日本に興味を持ったライアンさんも、日本で世界中の人たちとの交流を支援する活動がしたいとこの仕事に就きました。

「納豆食べられるんです」

しかし待っていたのはコロナ禍で「交流」は制限されるばかりという現実でした。

西之表市国際交流員 

ライアン・ゼェイクスさん

「西之表市にとって初めての国際交流員でしたが、コロナ禍が始まり自分がやりたいと思っていた仕事も、求められていた仕事もできなくなってしまいました」

「いま」自分ができることは・・・

海外から観光客が訪れず島の魅力を伝えることが出来ないもどかしさが募る日々。

だったら島の人たちに自分の経験や海外のことを伝えたい。

ライアンさんが始めたのは文章を通した国際交流でした。西之表市の市報で母国の文化や習慣を紹介するコラムを連載することにしたのです。

「アメリカには同時に4つの州にいられるところがあります」

(ライアンさんのコラム)

続けること2年。ライアンさんのつづる親しみやすいコラムは、市民が海外を身近に感じ、国際交流について考えるきっかけとなりました。

ライアンさんのコラム

西之表市国際交流員 

ライアン・ゼェイクスさん

「市民に何か共有できる方法を見つけることができました。

(コロナ禍で)制約はあるがまわりの支えがあるおかげでできました」

島の「未来の観光」のために

コラムを書くことで、コロナ禍でも自分にできることがあるという実感が湧き始めたというライアンさん。そこで取り組み始めたのが、「未来の観光」に備えることです。

外国人の観光客が、コロナ収束後に島の観光をもっと楽しめるようにしたい。

島の黒糖作りを紹介する案内板。

鉄砲伝来の地である種子島の歴史などについて伝える「鉄砲館」ではスマートフォンやタブレットで見ることができる解説文の英訳にも取り組みました。

鉄砲館主任

「ありがたい仕事をしていただきました。早くコロナが収まっていっぱい外国人の方に来てほしいと楽しみに待っています」

コロナ禍の中、ライアンさんは、いま自分にできる「国際交流」を模索しています。

西之表市国際交流員 

ライアン・ゼェイクスさん

「自分の仕事を通して(市民に)いい変化や影響をもたらせてうれしいです。

ここで出会った人たちはとても親切で、歓迎してくれてフレンドリーでした。

いつかコロナ禍が収まって外国人観光客が戻ってきたら、私にしてくれたように、外国人にも親切に接してほしいです」

取材を終えて

ライアンさんのことを私が知ったのも市報のコラムを通してでした。
慣れない離島での生活に加え、コロナ禍によって国際交流員としての仕事内容は変化し、戸惑いやもどかしさがあったといいます。

その中でもコラムを書くことで仕事のやりがいを感じ、国際交流にはいろんな形があると気づけたと話していました。ライアンさんの西之表市役所での任期はことし8月までですが、この先のコラムも楽しみです。

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