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暖冬予想でも大雪注意!のナゼ?

気象予報士・勝丸恭子 きょうこのポイント!
  • 2023年11月27日

この冬は、全国的に気温が高く、雪が少ない暖冬傾向の予想です。
ただし!暖冬でも大雪には注意が必要。その理由とは???

11月21日に3か月予報が発表されました。
12月~2月、気象業界で「冬」とされる3か月間の予報です。

中国地方の平均気温は、平年と比べて高い予想。全国的に暖冬傾向です。
日本海側の雪は、平年並みか少ない予想です。

灰色表示の地域は、雪の予報が発表されません

ただし!暖冬でも、雪や寒さには注意が必要です。
いえ、‘’暖かいからこそ“、雪や寒暖差に要注意。

それは、この3か月予報が「冬を通しての傾向」を表しているからです。
どういうことなのか、わかりやすい例えを考えてみました。

平均と、日々の違い

私が久しぶりにお好みワイドに出演したため、「元・おはちゅうメンバー」であった
岡崎アナウンサーに協力してもらいました。

岡崎アナのお昼ご飯は、「大きなおむすび1個」が基本だとします。
ある1週間を振り返ると…

忙しくて1つも食べられなかった日もあれば、その反動で(?)ものすごく食べた日も。
ムラがありますが、期間を通してみると
「お昼は1個」の基本よりもたくさん食べた1週だったことになります。

これと同じで、冬全体を通してみると「暖かい」でも
日々を細かく見れば、平均よりも寒い日があったり雪が降ったりする日があるわけです。
実際、過去の大暖冬の年にも大雪注意報が出た日があったりします。

寒暖差やドカ雪に注意

全体的に温暖な過ごしやすい冬に、一時的に寒気が流れ込むと
寒暖差が大きく体にこたえそうです。
また、日本海の海水温が高いことも気になります。
暖かな海の上に寒気が流れ込むと、雪雲が発達して強く降る恐れがあります。
暖冬傾向だと、冬タイヤに交換せずに乗り切れるかな…
という方も多くいらっしゃるかもしれません。
一時的に寒気が流れ込むことはあると思って、日々の天気予報でしっかりご確認ください!

さっそく、寒暖差が大きい1週間。
あすから風が冷たくなり、厳しい寒さで12月を迎えることになりそうです。

◆ひるまえ直送便・おはようちゅうごく◆
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