呉市の「クレメシ」 漁師たちの絶品かきグルメ!
- 2023年11月27日
今年もかきの水揚げの季節がやってきました。みなさんご存じだと思いますが、呉は全国有数のかきの産地なんです。立派なかきを日々育てている漁師さんたちの、とっておきの“クレメシ”をご紹介します。
(広島放送局カメラマン 山本泰正)
朝日が昇る呉・音戸の海。向かったのは、かきいかだです。
冷え込む朝、かきの水揚げが始まりました。
ここ音戸で作られるかき、「かきむすめ」。娘のように、大事に育てたいという願いを込めて名付けられました。
60年以上にわたって、操業してきたこちらの養殖業者。この海に着目したのは理由があります。
音戸海産 栗原富士雄社長
「この海域はやっぱりあの海底の地形とか深さの関係で、特別にいい海じゃないかなと自負してます。」
音戸は広島湾の入り口にあたる海。複雑な海流が流れ込みます。潮流がぶつかって、植物プランクトンが豊富にわくうえ、海水がよどむことがありません。
そのため、ぷりっぷりの肉厚で生でも食べられるかきが育ちます。
そんな音戸のかきに惚れ込んで、若い人たちも集まってきています。
元写真家の野村勇平さんです。仕事で音戸のかきに出会い、この道に入りました。
さらに外国からも。タジキスタン出身のカリモブ・シャハロンさん。日本語の先生だった音戸出身の妻と出会い来日、4年前からかき養殖の世界に飛び込みました。
カリモブ・シャハロンさん
「やっぱり、広島と音戸の海は味が違うと思う」
野村勇平さん
「はじめて食べたときに、今まで食べてきたかきってなんだったんだろうなと思うくらい、つくるのもそうなんだけど、自分もファンとして今やってます」
こちらの会社には名物のまかない飯があるんです。それは、とれたてのかきを使ったオイルパスタ。
パスタのゆで汁に使うのは海水。そこに、かきの身をそのままイン!こうすることでパスタにかきのエキスがしみこむんだとか…。
オリーブオイルに、刻んだニンニクとかきをたっぷり入れて濃厚なソースをつくります。あとは、パスタと合わせれば…豪快なかきのオイルパスタの完成です。
腹ぺこ漁師さんたちの反応は?
「おいしい、好きな味」
「おかわりある?」
かきのプロもうなる、豪快オイルパスタでした!