ご当地お好み焼きデザインのマンホール 前川キャスター取材
- 2023年07月14日
広島のソウルフードお好み焼き。それぞれの地域で具材や作り方を工夫した"ご当地お好み焼き"のマンホールが完成しました。製造した会社が過去最高難度だというデザインとは…?
個性豊かなご当地お好み焼きのマンホール
「ご当地お好み焼き」をデザインしたマンホールの制作は、広島市の食品メーカーが県の観光連盟と連携して企画し、県内の10の市と町が呼びかけに賛同。この日は広島市南区のホテルでお披露目会が行われました。
実家が鶏料理屋の私が気になったのは三原市のご当地お好み焼き「三原焼き」。
お好み焼きの中に鳥モツが入っています。三原市は鶏肉の生産が盛んで新鮮な鳥モツが手に入ることから昭和30年代からこうした形の三原焼きが親しまれているそうです。
もちろんいただきました。
鳥モツのねっとりとした食感とお好み焼きの濃いソースがよく合う濃厚な味でした。とっても美味しかったです。
ひときわ目を引いたのが尾道市の「因島村上海賊焼き」。
エビやたこなどの海産物と村上海賊をイメージした旗が乗っていてインパクトがあります。腹持ちがいい「うどん」を使っているのも特徴です。
もちろんこちらもいただきました。
エビとタコのぷりぷりとした食感と、うどんのもっちりとした食感が楽しめます。海産物のうまみも出ていてとっても美味しかったです。
史上最高難度のデザイン⁉
製造は11種類すべて広島市安佐北区の鋳造メーカーが手がけました。
友鉄工業 友廣和照 社長
マンホールは凹凸だけでデザインしていくのでお好み焼きの種類の違いを表現出来るのか不安に思っていました。砂型をつくる工程では細かいデザインの部分にいつもより目の細かい砂を使用したり、型に流し込む工程では溶けた鉄の温度を少し高めにして全体に鉄が回るようにしたりと試行錯誤しました。ネギが多いとかソースを増やしてとかみなさんのお好み焼きへの思いがデザインに細かく入り込んでいるので、大変でしたが面白くできました。
友廣和照社長が中でも最高難度のデザインだったと教えてくれたのが「庄原焼き」です。庄原焼きでは麺の代わりに庄原産の米を使っています。
友鉄工業 友廣和照 社長
1粒1粒のお米に白い色を入れていく作業がすごく時間がかかっています。慣れた社員がやってもマンホール1枚全部に色を入れるのに8時間かかっています。
マンホールを活用した観光振興に期待
マンホールは各市町に1つずつ設置され、今年9月には安芸高田市のマンホールも新たに完成します。8月1日から10月31日にかけてはマンホールや周辺の観光スポットを回る無料のスタンプラリーも行われ景品も用意されるそうです。
オタフクホールディングス 佐々木茂喜 社長
マンホールが完成し感無量です。まだまだ広島県民でも知らないスポットやおいしい食べ物がたくさんあるので広島県内をこの企画をきっかけに回ってもらえたらと期待しています。